特集 スパークリングワイン プロセッコ・スーペリオーレ コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCG

DOCプロセッコ(左)とDOCGプロセッコ・スーペリオーレ

DOCプロセッコ(左)とDOCGプロセッコ・スーペリオーレ

一方、その丘陵地の南側、ピアーヴェ川に沿って広がるトレヴィーゾの平地にもプロセッコ用の葡萄が栽培されている。それがDOCプロセッコだ。平地で栽培する葡萄は単位面積当たりの収穫量が多いのでその価格は安く、丘陵地にあるDOCG畑の葡萄の半額だ。

さらに丘陵地の葡萄は手摘み、平地の葡萄か機械摘みなので収穫にかかるコストも大きな違いが生じる。だから最終製品価格はDOCプロセッコの方が安い。

北イタリアを代表する大きな生産者は、みなここの葡萄を購入してDOCプロセッコを造っている。葡萄を買うのはトレヴィーゾやヴェネトの生産者だけでなくロンバルディーアやピエモンテからもやってくる。アスティの大きな生産者がプロセッコも販売しているのはそういう理由からだ。

 

コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネで造るプロセッコがDOCワインに認証されたのは1969年のこと。それが2009年に「DOCGコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スーペリオーレ」へと昇格した。

これと連動して、それまでIGTコッリ・トレヴィジャーニ(トレヴィーゾ県で造ったワイン)を名乗っていたプロセッコ種で造るスパークリングワインも「DOCプロセッコ」へと昇格した。しかも栽培エリアはトレヴィーゾ県だけでなくヴェネトからフリウリまで広げ、なんと19,700haがDOCプロセッコを名乗ることができるように改訂されたのだった。ついでにプロセッコ種の葡萄名も「グレラ種」に変更された。

 

その結果、「プロセッコ」の名前は世界市場で一気に知れ渡った。IGTコッリ・トレヴィジャーニでは何のことやらさっぱりわからなくても、DOCプロセッコなら多くの人々にわかってもらえる。しかし有名になったのは「プロセッコ」だけで、本家・コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネに確たる実利はない。トレヴィーゾの平地の葡萄で造るプロセッコに庇を貸して母屋をとられた格好である。(K.Bansho)

つづく/これ以降の内容  につきましては、「ウォンズ」本誌「6月号」夏のスパークリングワイン特集をご覧下さい。WANDS本誌の購読はこちらから

 

ドゥカ・ディ・ドーレのオーナー、アンドレア・バッチーニ

ドゥカ・ディ・ドーレのオーナー、アンドレア・バッチーニ

<訪問したプロセッコのワイナリー>

ヴィニコラ・セレナVinicola Serena

ラ・ファーラLa Farra

ドゥカ・ディ・ドーレDuca di Dolle

ドゥルジアンDrusian

コル・ヴェトラズCol Vetoraz

1

2

関連記事

ページ上部へ戻る