
サントリーは今年10月に行われる酒税改正を見据えた「ビール戦略発表会」を7月16日に都内で開いた。
現在、発表酒②で展開している「金麦」を10月6日からビール化して新発売。ビール市場のなかでプレミアム、スタンダード、エコノミーの大きく3つの価格帯が想定されるなか、「金麦」はエコノミー価格帯を維持し“デイリービール”市場を創造。6缶パック想定価格880円(税別)で、「エコノミーで価格帯以上の価値」を訴求する。
西田英一郎社長は「今年度のビール事業は、プレミアム、スタンダード、エコノミーのそれぞれの価格帯で、多彩な商品ポートフォリオでお客様ニーズに応えることを方針に掲げている」と説明。
「ザ・プレミアム・モルツ」はリニューアル後の3-6月販売実績で109%、「サントリー生ビール」は2月のリニューアル後の購入者数が1.7倍に伸長。「金麦」は麦のうまみや澄んだ後味、『変えれば金麦』のキャッチコピーが長らく評価され、新ジャンル市場のなかでシェア35.5%と大きく伸ばした。
一方、前回の酒税改正があった2023年には、新ジャンル市場1億1,200万ケース(大びん換算)のなかから、ユーザーの「酒離れ」が740万ケース、「ビール類離れ」が430万ケースあったと見られ、合計ではビール類市場全体の約4%相当の数量が減少したと推定している。
「いよいよ3回目、そして最後の改正となるが、市場の縮小は今回も予想される」(西田社長)と厳しい見通しを示すが、その一方で「1967年の『純生』発売による生ビール市場の創造、1994年『ホップス』発売による発泡酒市場創造、2007年「金麦」発売による新ジャンル市場の創造と、当社は環境変化をチャンスに変えた市場創造の歴史がある。2026年、サントリーは新たな市場創造に挑戦する。当社最大ブランドの『金麦』をビール化し、デイリービール市場を創造しビール類市場を活性化させる」と力強く話した。
新しい「金麦」「同<糖質75%オフ>」は、従来よりも麦芽比率を高めてビール製法へと変更。いずれも、好評な中味の骨格はそのまま、麦のうまみ・飲みごたえを強化するとともに、澄んだ後味を感じられる生ビールに仕上げた。
また10月13日にはコクと飲みごたえの「金麦<豊潤>」を新発売する。ダイヤモンド麦芽の一部使用、ダブルデコクション製法、銅炊き仕込みにより麦の豊かな味わいを余すことなく引き出しながら、すっきりした後味と両立し、確かな満足感が得られる中味に仕上げている。
なお既存品「金麦<ザ・ラガー>」は新商品発売に伴い終売する。
常務執行役員ブランド部門長の多田寅氏は「麦芽比率50%越えで、しっかりした飲みごたえとすっきりした後味に磨きをかけた。『金麦』がビールになること、ビールになってもスタンダードビールとの価格差が残ることをしっかりと伝えていく」と述べた。
プロモーション戦略は、8-9月(7月製造分から順次)に“10月6日から「金麦」ブランドは発泡酒からビールになる”と缶体に記載して期待感を高め、発売時には“「生ビール」になった金麦”と缶体裏面で告知する。
また先行体験イベントとして7月16日-20日に東京・丸の内の丸ビル1Fマルキューブで樽生の金麦が体験できる「『金麦はビールへ。』先行体験イベント」を行ったほか、6月1日-7月6日に行った「金麦花火特等席ご招待」キャンペーンコースの当選者には樽生「金麦」を先行提供。新メッセンジャーを加えて大々的に広告出稿を行う。
多田氏は「いたるところで最大規模の露出を図る。2026年の販売計画は2,850万ケースで、将来的には3,500万ケースを早期に達成したい」と話した。














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