カリフォルニアワイン協会は、今年4月から2か月間にわたり実施した「カリフォルニアワイン・スプリングプロモーション2023」優秀店の授賞式を行った。1995年以来展開してきた「バイザグラス・プロモーション」の参加対象を料飲店だけでなく小売店にも拡大した結果、料飲店94店舗、オンライン専業ショップ7店舗を含む小売店36店舗の計130店舗が参加。うち、約半数が新規参加だった。
35,898本、117,135,600円を売り上げたオンラインショップのしあわせワイン倶楽部の成績は出色で、消費者のワイン購買行動の変化に合わせてプロモーションの形をアップデイトした結果の表れと言える。同じオンライン部門で次点となった葡萄畑ココスは、オンラインの売り上げが上がればリアル店舗は落ちるという危機感のもと、店舗を改装してワイン1,500種類、ウイスキー500種類を揃える予定だと今後の展望を語った。受賞店の中には参加常連店が多い中、新規参加のベストニューカマー賞4店は、所在地の地域性に鑑みたパフォーマンスを評価したこともあり、個性の光る顔ぶれとなった。
受賞店の詳細は特設サイトより
テーマ産地「ウエスト・ソノマ・コースト」の販促に注力したWSCV賞受賞店を除く10店舗は、9月に実施する「カリフォルニアワインマンス」期間中に、アンコール・プロモーションを行う。
40種以上の葡萄品種が栽培されているなか、とくにローヌ品種への注目度は高い。この発表を受け、発表会会場であるモダン・メキシカン「ラスドスカラス」を傘下に持つ株式会社HUGEコーポレートソムリエである石田博JSA副会長が、同産地からのローヌ品種のワインとメキシカンフードとのペアリングを紹介した。
来年のスプリングプロモーションのテーマ産地は「パソ・ロブレス」に決定した。1983年にAVAに認定された産地で、サンフランシスコとロサンゼルスのちょうど中間、セントラル・コーストに位置する。ここ25年で、ワインツーリズムを通して米国内での認知が上がっている地域だ。
「パソ・ロブレス」のアナウンスメントビデオ視聴は下記リンクより
40種以上の葡萄品種が栽培されているなか、とくにローヌ品種への注目度は高い。この発表を受け、発表会会場であるモダン・メキシカン「ラスドスカラス」を傘下に持つHUGEコーポレートソムリエである石田博JSA副会長が、同産地からのローヌ品種のワインとメキシカンフードとのペアリングを紹介した。
写真左から
- Daou Rose 2020 × タコススアデロ
力強い味わいのグルナッシュのロゼに、トリッパを2種の乾燥唐辛子で煮込んだスアデロを。マンゴーサルサとハバネロを利かせて。
- J.Lohr “South Ridge” Syrah 2019 × プライムビーフステーキ モレ・ネグロ
モレはソースの意。カカオを使い、胡椒を利かせた黒いソースたっぷりかけて果実味の豊かさを味わう。咀嚼のある牛肉との相性よし。
- Groundwork Grenache Blanc 2021 × ⻤⼿⻑海⽼テキーラソテー
ノンフィルターの豊かさや厚みのあるワインにテキーラでフランべしたエビを。アサリの汁の旨みとエビの甘み、グルナッシュのフルーツのフレーバーが上手く絡む。
(Saori Kondo)
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