「ラベルは、10年以上同じものを使ってきたが、顧客からの意見も吸い上げて、より高いイメージを持ってもらえるデザインにしたかった。また、多くのワインと共に棚に並んでいても、見分けがつきやすいラベルを望んだのも確かだ。また、マーケットの広がりと共にアイテム拡充の必要性も感じ、単一品種の導入にも踏み切った」。
ラベル一新に際して、ぶどうの選別もより厳しくし、収穫量は8t/haを最大にした。また、熟成については以前フレンチオークで6か月、ステンレスタンクで6か月だったところを、ステンレスタンクと1年使用樽各50%で12か月と変更した。
この結果「よりエレガントで洗練され、テロワールを表現できるようになり、より飲みやすいスタイルに」なったという。
醸造長は、2007年にミッシェル・フリオがアルマヴィーヴァへ異動するに際して、1997年よりバロン・フィリップの本拠地に勤務していたエマニュエル・ラフォーが抜擢された。
あくまでも、フランスの「上品さ」とチリの「太陽」を共に感じられるワイン造り、というコンセプトには変わりがない。
BPhRMC社では、「エスクード・ロホ」のブレンド(税込2,700円)をヒエラルキーの頂点として、「エスクード・ロホ」品種別シリーズ(税込2,052円)と、数ヶ月前から日本でも導入開始したお手頃価格の「アンデラ」(ソーヴィニヨン・ブラン、カルメネール、カベルネ・ソーヴィニヨンの各ヴァラエタルワイン、税込1,620円)、更に低価格帯の「マプ」(税込1,296円)がある。すべてエクスクルーシヴでエノテカが扱っている。
これらをすべて合計すると年間生産量が35万ケースとなり、チリでの生産量は第15位に位置している。ちなみに、輸出国の中で日本市場は第2位につけているようだ。2年ほど前「アンデラ」用に1,000haの畑を購入したこともあり、2,3年後の総生産量は50万ケースを目指している。(Y. Nagoshi)
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