スプリングバレーブルワリー 2代目社長に島村宏子氏が就任

キリンビールのクラフトビールを手掛ける子会社、スプリングバレーブルワリー(SVB・本社は東京渋谷区)では10月1日に2代目社長に島村宏子氏が就任したが、東京銀座にある「”BEER TO GO” by SPRINGVALLEY BREWERY」で同月4日、これからの事業方針を発表。2015年春の事業開始から、既存4店舗の累積来店客数が「年内に100万人に達すると見込み。これを機に事業を第2ステージに引き上げる」と語った。

 具体的には
①新たなクラフトビールやビアフェスの提案加速、
②ホップや大麦など原材料からの地産地消の推進や国産ホップのブランド化、
③複数のクラフトビールを提供できる簡易な専用サーバ「タップマルシェ」の導入店拡大、を重点的に進めるそうだ。

なお、既存4店舗は、開業時の横浜店、東京店(渋谷区代官山)、17年夏開業の京都店、そして今夏に開業の銀座店(BEER TO GO)。横浜店は横浜工場内にあり、東京店と京都店には小規模醸造設備が精説されている。

 

島村宏子 SVB 2代目社長インタビュー

聞き手:ジャーナリスト 永井隆

 

キリンビールのクラフトビール事業会社、スプリングバレーブルワリー(SVB)社長に10月就いた島村宏子氏。これからの戦略やクラフトビールの市場動向などについて聞いた。

−社長に就いて、気持ちの上で変化はありますか。

島村 勝手に自分で自分にプレッシャーをかけている感じはあります(笑)。就任する前は(SVBの)エグゼクティブディレクターという肩書きで、京都出店やソニーパークの銀座出店などを担当していました。

−クラフトビール事業は、どうやって始まったのですか。また、キリンのなかでのSVBの役割は。

島村 プロジェクトは初代社長の和田徹(現在はキリンビール商品開発研究所エグゼクティブ・フェロー兼SVB顧問。氷結や淡麗の開発責任者)が2011年秋に私的に立ち上げたのが最初でして、15年に事業を始めてここまで来ることができた。個人的には奇跡のようなプロジェクトだと思います。ここまでできるとは思わなかったから。私自身は14年春から、SVBプロジェクトに参画しています。

もっとも、プロジェクトは11年に始めたときから、まったくブレていません。というのも、若者のビール離れが進むなか、キリンの好意度は年年下がっていた。20代を取り込みビールを盛り上げるために、一貫してやってきています。

 

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