
世界最大規模のバーテンダーコンペティションといわれるディアジオ主催の「ワールドクラス」は、今年2018年は57の国と地域から25,000人以上が参加した。その世界大会が、ベルリンにて10月5日から8日まで4日間にわたり開催され、オーストラリア代表のOrland Marzoオーランド・マルツォ氏がバーテンダーオブザイヤーを獲得した。
最高のドリンク体験を
ワールドクラスは「世界中のお客様に、新たなドリンク体験を提供したい」をコンセプトにしている。バーテンダーコンペティションを基軸にしつつ、将来のバー文化を共に創るバーテンダー向けプログラム、消費者向けブランド体感プログラムなどの取り組みを行い、最終的に消費者に優れた環境でカクテルを楽しむ、最高の体験をしてもらうのが目的だという。また「カクテルコンペティション」ではなく「バーテンダーコンペティション」と呼ぶ理由は、カクテルの味わいだけでなくバーテンダー自身の情熱やクリエイティビティを重要視するからだ。ベルリンで、4日間にわたり以下の競技が行われた。
Better Drinking+Flavour of Nations→ 56名から20名選出
Search for Signature+Before & After→ 20名から4名選出
Cocktail Clash→ 4名から1名選出
例えば「Flavour of Nations」は、ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年のフレーバーからインスピレーションを受けカクテルを創作する、「Search for Signature」は、タンカレー ナンバーテンのシトラスハートからインスピレーションを得て、シグネチャーサーブを創作する、といった内容だった。
日本代表として参加した新井加奈さんは、惜しくも4名に残れなかったが、最終チャレンジを競ったのは以下のメンバーだった。
バーテンダーオブザイヤー:オーストラリア代表 Orland Marzo氏
2位:イギリス代表 Daniel Warren氏
3位:アメリカ代表 Laura Newman氏、
4位:トルコ代表 GÖKHAN KUŞOĞLU氏
2019年のカクテル・トレンド
ワールドクラス・グローバルファイナル2018では、来年2019年のカクテル・トレンドとして3つのカテゴリーを挙げている。そのうちのひとつは、今年日本でも夏頃からプラスチック・ストローの使用中止や代替えとなる紙ストローなどについて相次いで報道されたため馴染みが出てきたかもしれない。サステイナビリティ、あるいはノー・ウエイストに関することだ。これは海外ではすでに当たり前のこととされ、消費者もサステイナブルを掲げているお店を選ぶ時代になっているようだ。このような世界の流れに合わせた取り組みを、飲料業界でも取り入れていこうとしており、ディアジオ製品の中ではオランダ産ウォッカ「ケテル ワン」が最も熱心に関わっているという。
つづき(1:Low and No-ABV Cocitails、2: #MyCocktail, 3:Sustaining the Momentum)はWANDS 2018年11月号をご覧ください。
11月号は「シャンパーニュ&スパークリングワイン」特集です。
ウォンズのご購入・ご購読はこちらから
紙版とあわせてデジタル版もどうぞご利用ください!
最近のコメント