
世界中からフードビジネス関係者が集う、食の見本市として世界最大規模を誇る「シアル・パリ」は、今年創設60周年を迎える。
シアル・パリのディレクターを務めるニコラ・トラントーゾー氏が来日し、食を取り巻く環境の変化や課題について説明した。
「健康・衛生問題」、「環境問題」、「政治・流通問題」、「人口問題・先進国における高齢化問題」。このような多くの課題が世界に溢れる中で、食糧問題は最も重要で、食の主権の重要性、質・量ともにそれぞれの国の食を確保することの重要性が年々増している。これは、食の販売や輸出の好機であるとも言える。フードビジネスにおいて、進化する需要に対応できる企業が今後生き残ることができると考えられる。求められるのは、安定した供給量、人々の健康に直結する品質や安全性、透明性、環境問題や社会問題への責任(CSR)、アクセスのしやすさだ。
「シアル・パリ」では、2つのスローガンを掲げている。
“Inspire Food Business” そして “Own the Change” (自ら変化の手綱を掴め)
フードビジネス関係者が、大きな変革をもたらす意思決定を行えるよう、価値ある繋がりを育てられるよう、最先端の知識や情報へのアクセスを提供している。
会場は以下の10の出展セクターに分かれている。
「肉」、「乳製品」、「菓子&グルメ食品」、「冷凍食品」、「オーガニック・健康食品」、「シーフード」、「飲料」、「デリカテッセン&スナック」、「フルーツ&野菜」、「食品加工」。
7,500社が130か国から参加。展示商品は400,000(スーパーマーケット100店舗分相当)。展示面積は250,000平米。今年は205か国から285,000人の来場者を見込んでいる。
また、2022年から2024年の間の、新しい消費者に対応する12のトレンドも以下のように分析している。
1)癒しを与えたり感情に訴える食品
2)新天地に関連した食品
3)免疫力を高める製品
4)健康と抗ストレスへのソリューション
5)アスリート向けの製品
6)ミニマリストな構成
7)さらに増える豆果製品
8)プロテイン・フィーバー
9)シニア世代向けのケア製品
10)植物性代替え食品のための調理補助食品
11)カーボンフットプリントが少ない製品
12)低予算のソリューション
早期割引期間:7月31日まで(通常料金より最大100€もお得)
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