テヌータ・ディ・アルチェーノ&アーカナム Tenuta di Arceno & Arcanum

ジャクソン・ファミリー・ワインズが手がける
ハイプレミアムなふたつのトスカーナ

 世界的なプレミアムワインのプロデューサーとして知られるジャクソン・ファミリーの創業者である故ジェス・ジャクソンが惚れ込んだ地のひとつが、キアンティ・クラッシコ地域の最南端に位置するカステルヌオーヴォ・ベラルデンガにある。1,000haにも及ぶ広大な敷地は起伏に富み土壌も多様で、小川が流れ糸杉の並木道があるなど、たいそう美しい景色の中にブドウ畑が点在している。

 

カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ地区は、シエナにほど近い。ちょうど鳥の翼のような形で東側と西側に分かれていて、アルチェーノの敷地はその東翼にある。キアンティ・クラッシコの境界線に位置するフェルジーナより少し北に位置している。他の地区より南に位置し標高が低めで、より温かく地中海の影響を受けているのがこの地区のひとつの特徴でもある。だから、一般的なキアンティ・クラッシコの収穫情報と、ここの状況が異なることもある。1504年まで歴史を遡れるテヌータ・ディ・アルチェーノが、ふたつの顔を持つようになった理由もそこにあるのかもしれない。
「テヌータ・ディ・アルチェーノ」は、サンジョヴェーゼを主体にした3つのキュヴェを、そして「アーカナム」は、ボルドー品種による3つのキュヴェを造っている。さらにユニークなことに、前者は2002年から参画したローレンス・クローニンがワインメーカーを務めており、後者は「ヴェリテ」などでも知られるピエール・セイヤンが引き受けている。

 

アルチェーノ

「テヌータ・ディ・アルチェーノ」のローレンス・クローニンは、ニューヨーク生まれだが母方のルーツがイタリアにあるという。なぜトスカーナに来ることになったのか尋ねると、彼はこう答えた。「カリフォルニアのアンダーソン・ヴァレーで、ピノ・ノワールの虜になった。そして、サンジョヴェーゼにも同様のエレガンスと軽快感を見い出したから」。

 

(中略)

 

 

アーカナム

スーパータスカンに特化したブランド「アーカナム」は、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドを使用している。スタンダード・キュヴェのファウノ、中間のヴァラドルナはメルロが主体だが、メルロの比率はいくぶん減少気味。その理由は、この地では畑の場所によっては熟しすぎるからだという。例えば砂混じりの土壌では、接木してカベルネ・フランに変えてしまった。反対に、期待値が上がっている品種がカベルネ・フランだ。

来日したピエール・セイヤンは、こう言っていた。

(中略) (Y. Nagoshi)

つづきはWANDS 2019年5月号をご覧ください。
5月号は「カクテル」「イタリアワイン」特集です。
ウォンズのご購読・ご購入はこちらから
紙版とあわせてデジタル版もどうぞご利用ください!

 

輸入元:テヌータ・ディ・アルチェーノ/アグリ株式会社、アーカナム/株式会社リエゾン

関連記事

ページ上部へ戻る