- 2019-10-21
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コース料理のフードペアリング例。ジン、デザートワインも活躍
明治屋の直営ワインバー『明治屋ワイン亭』がオープン3周年にしてリニューアル。カウンター席を拡げ、おひとり様や2人づれに快適な環境にしたのが受け、女性客が増えている。シェフに新世代フレンチを得意とする加藤太輔を、ソムリエに都内有名店の数々で経験を積んだ奥田和雄を迎え、以前より料理にフォーカス。ショートコース3,900円から要予約の1万円コースまで4段階を揃え、利用来客の8割がコース料理を注文する。
ワインは8カ国からの120種類以上を常時揃え、バイザグラスはプレミアム枠も含めて700〜2,500円。1人で来店して高級ワインをグラスで楽しめるワインバー機能を保ちながらも、ペアリングのリクエストが多くなり、その結果、ボトルの注文比率が上がった。
食材調達ルートは、従来の明治屋の枠の制限をなくし、“いつも いちばん いいものを”をという明治屋のコンセプトは受け継ぐ。合わせるワインは、敢えて明治屋で注力していないものも供し、アンテナショップとしての機能を活かす。ジントニックを食中酒として出したり、コースにコーヒーを含めず食後酒に誘導するなど、スピリッツやリキュール活用の提案もする。
この店の立ち上げから采配を振るう明治屋商品事業本部の倉谷良一は「移転なしでリニューアルが功を奏し、グルメサイトでの評価が上がる例は珍しい」と、語った。京橋の顔として食文化を発信し続けて来た老舗の挑戦は続く。
(Saori Kondo)
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