ポデーレ・ジャンニ・ガリアルド 当主のステファノ・ガリアルド来日

↑シンプルでスタイリッシュなラベル。右から3本めは「ラッツァリート・ヴィーニャ・プレヴェ2015」で、0.85haの「僕の心の畑」というほどのお気に入り。↑

当主で醸造家でもあるステファノ・ガリアルド

ガリアルドはもともとディアーノ・ダルバに畑を所有していたが、1960年代に敢えて日常用として人気があったドルチェットの畑をすべて売りバローロに畑を購入。バローロのラ・モッラを拠点にし、今はロエロにも畑を所有する。

バローロでは、複数畑のブレンドのバローロG.G.のほか、ラッツァリート(セッラルンガ・ダルバ)、カステッレット(モンフォルテ・ダルバ)など、5種類のクリュ・バローロを生産する。

「畑のアイデンティティに敬意を払いながら、エレガンスと飲み心地よさも大切にしたワイン造りを目指している」とステファノ。父から継承した後、追求してきたスタイルは「リリース後、5年、10年待たずとも楽しめるワイン」。

とはいえ、熟成した味わいも知ってほしいため、バローロの生産量の10〜30%は自社セラーで長期熟成させるライブラリー・ワインのプロジェクトも2001年から開始した。2015年をクリュ別に試飲すると、それぞれの個性が伝わりつつ、全体的にソフトなテクスチャーで、一般的には時間を要する東側エリアの畑でも、すでにバランスが整っていた。「温暖化の影響で、早くから飲めるバローロが造れるようになった」。

ロエロ地区では、在来品種の白ブドウ、ファボリータを父が45年前に復活させ栽培している。ファボリータはヴェルメンティーノと同品種で、リグーリアやプロヴァンスから1700年代に伝播。清々しい酸と苦味が融合した、野性味ある味わいだ。

2017年には、アリアーノ・テルメに10haの畑を所有するテヌータ・ガレットを買収。ニッツァ、バルベラ・ダスティ、グリニョリーノ・ダスティなども、新たなラインナップに加わった。

 

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