「ペリエ ジュエ」のイメージそのままの「白」を体現した「ブラン ド ブラン」 今春から日本にて先行発売 〜クリエーション秘話〜

ペリエ ジュエは、繊細でエレガント、そして透明感のあるシャンパーニュとして知られている。プレステージの「ベル エポック」には、既に白、ロゼ、ブラン ド ブランの3種類が揃っているが、クラシック ラインにはブラン ド ブランがなかった。ちょうど晩春に来日した最高醸造責任者エルヴェ・デシャンに、その開発の経緯を聞いた。

 

 

昨年「ペリエ ジュエの真髄」シリーズでグラン ブリュットについて記した際も、やはりペリエ ジュエには白い花の香りとエレガンス、白いアスペクトが欠かせないとわかった。それは、グラン ブリュットからベル エポックに至るまで共通していて、この表情を精緻に描くには上質なシャルドネがどうしても必要になる。

そう考えると、ベル エポックのクラスではなく、グラン ブリュットのクラシック ラインにも、もしもブラン ド ブランがあるならば、より身近な存在としてペリエ ジュエらしさを満喫できるのに。そう思わないわけにはいかなかった。

だから、今春の新発売の報せを聞いた時には、まるで我が望みが叶えられたかのような喜びを感じたのだ。

 

最高醸造責任者エルヴェ・デシャンは、ベル エポックのブラン ド ブランも生み出した人物だ。だからきっと今回も、彼の発案にちがいないと思っていた。しかし、実はマーケットからの要望に応える形だったのだという。ベル エポックのブラン ド ブランはとても数が少ない。厳選したシャルドネしか使用しないから仕方がないことだ。しかしそれを体感した人、あるいはその噂を聞きつけた人は、やはり皆同じことを思うのだ。「クラシック ラインでもブラン ド ブランがあれば」と。

 

<シャルドネを訪ねて>

「私の祖父母はコート・デ・ブランでシャルドネを栽培していたから、シャルドネは馴染み深く、ブラン ド ブランという発想は頭のどこかにあったのかもしれない。でも、新しいキュヴェを一人で決定することはなく、必ずチームワークで創り出す。私はこのメゾンのために働くと心に決めて仕事をしているだけだから」と、エルヴェ・デシャン。いつも彼の言葉には冷静かつ謙虚な人柄がにじみ出ている。

 

シャンパーニュそのものが長期間の瓶熟成が必要なため、思い立ってから一朝一夕には出来上がらない。今年の発表に至るまで随分時間を要したようだ。

まずトライアルのキュヴェを造り、2年間待った。その結果をみてゴー・サインが出されたのが2004年のことだという。そしてまず行ったのがシャルドネ探しだ。

「今まで扱ってきた畑のシャルドネを使ってしまうと、既存のキュヴェの品質が保証できなくなる。だから、新しい畑を見つけなければならなかった」。プラスアルファのシャルドネを求めて、シャンパーニュ中を探した。その結果、コート・デ・ブランでも見つかった。例えば、南端の1級畑ヴェルテュもそのひとつ。また、ピノ・ノワールで知られるモンターニュ・ド・ランスでも、東側はシャルドネの優れた1級畑がある。ちょうどヴェルズィとアンボネイの間に挟まれているヴィレール・マルムリーとトレパイユの畑は、東向きの斜面にある。

「レモンのようなシトラスの香りやミネラル感も得られる」。

あるいはエペルネから南に50kmのセザネ、あるいは東に70kmのヴィトリー・ド・フランソワなどでも、ちょうど適切なシャルドネが見つかった。

「南なのでフルーツの香りはよりふくよかになり、パイナップルやパッションフルーツのようなエキゾチックな果実も感じられる」。

しかし、ふくよかになりすぎないようにするために一軒ずつ栽培家と綿密にコミュニケーションをとる。ペリエ ジュエの商品も、瓶内二次醗酵を行う前のヴァン・クレールも共に試飲して、どのような葡萄を望んでいるのかイメージのすり合わせを行うのだ。

こうして、少しずつ契約先を増やすことから始めて、ようやく今春の発売が可能となった。

<ブラン ド ブランの魅力をさらに引き出す>

3年間の瓶内熟成を経てペリエ ジュエのニュー・フェイスが披露された。

「シャルドネらしい花の香りがする。ニワトコ、アカシア、ハニーサックル。デリケイトで且つ豊かな香り。そして、桃や洋梨などの白い果実がつづき、すぐその後にレモンの果皮の香りが。最後にレモンタルトが香る」。エルヴェ・デシャンのコメントを聞いているだけで、上品な香りが想像できる。

味わいの繊細さもやはりペリエ ジュエならではで、バランス感覚が秀逸だ。エルヴェ・デシャン曰く「ペリエ ジュエは、決してアグレッシブになることはなく、酸も最後のタッチが丸くなる」。独特のテクスチャーがこのメゾンの魅力のひとつでもある。

 

まだ生産量は多くはないようだが、もしペリエ ジュエのブラン ド ブランが手に入ったら、どうしようか? 今回もまた、料理好きのエルヴェ・デシャンにお薦めの一品を聞いてみることにした。

 

「ブラン ド ブラン」が完成し、最初に自宅で飲んだ時に準備したのは「薄くスライスした帆立貝のカルパッチョ、塩とティムートを添えて」。ティムートとは、ネパール産のコショウで、グレープフルーツのような香りがするのだという。三ツ星シェフのアンヌ・ソフィー・ピックとのコラボレーションをした際に使っているのを見て、自宅にも置くようになった。

他には「カリフラワーのピュレに半熟卵を添えて」、あるいは「牡蠣」もよく合うというが、以外にも「粒マスタードと蜂蜜を使ったマグロ料理は、蜂蜜がマグロのパンチを抑え、ブラン ド ブランの酸が綺麗に映し出された」という。

基本的には繊細な白い色合いの料理が合いそうだが、時には新たな発見を求めて冒険してみるのも面白そうだ。

ともあれ、ペリエ ジュエの繊細優美な姿が好きな方々には必見のブラン ド ブランだ。(Y. Nagoshi)

*下の画像は、2012年に最初のミシュランの星を獲得したシェフ、アクラム・ベナラルがペリエ ジュエのブラン ド ブランのために作った「香りと味わいの神髄」7皿の一部。半熟卵をのせたカリフラワーのピュレや牛肉料理も。

輸入元/一部画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社

参考:ペリエ ジュエの真髄 グラン ブリュットができるまで 〜畑から食卓まで〜

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