第13回グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ 2016年3月21日~25日 開催

2 年に一度開催されるブルゴーニュワインの祭典、「グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ」が2016 年3 月21 日から25 日まで5日間の日程で開かれる。この催しは1992 年に、ボルドーのヴィネクスポとは異なる形でブルゴーニュワインを紹介したいと考えたブルゴーニュの栽培家が始めたもので今回13 回目。グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ組織委員会カミーユ・バルニエ事務局長に今回の特色、みどころなどを聞いた。

 

グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュの特色は、ブルゴーニュワインをそのテロワールのまっただ中で紹介することにあります。ブルゴーニュのテロワールとワインの多様性を知ってもらい出会いの場所を提供するユニークな展示会です。例年通り5 日間、毎日場所を変え、異なる産地のワインを紹介しますが、前回とやや日程を変えて月曜日(3 月21 日):シャブリとオセロワ、火曜日:コート・ド・ニュイ、水曜日:マコネ、木曜日:コート・シャロネーズ、金曜日:コート・ド・ボーヌの順としました。

 

2014 年の催しでは5 日間で延べ12,000 人が入場し、そのうち59%がフランス外からの参加者でした。日本からの参加者数はイタリア、ベルギー、米国、ドイツに次いで5 番目で満足しています。出展者の数は5 日間で延べ950 軒、約1 万本のワインが試飲に供されました。一般の展示試飲会に比べ同じアペラシオンの多くの生産者のワインを横並びに試飲できることがグラン・ジュール・ド・ブルゴーニュの大きな魅力です。

 

催しの後、毎回アンケートをとり改善してきていますが、多くの人が2 ~ 3 日の滞在です。あまりブルゴーニュを訪問する機会のない外国からのお客さんにとってはブルゴーニュの作り手の生の感触が味わえる様々な場所を訪問し、そこで同じ水準のワインを幅広く試飲できることは魅力ですが、やはり移動が束縛になります。例えば、前回の試飲会場は計15 か所でしたが今回は幾つかの会場を一つにまとめて試飲会場の数を減らしました。

 

例えば、火曜日のコート・ド・ニュイはこれまで4 か所に分かれていましたが、シャンボールの催しをニュイ・サンジョルジュと同じ場所にして3 か所にまとめました。また、金曜日のポマールの催しもパレ・デ・コングレ(ボーヌ市の多目的催事場)で行われる他の催しに合流することになりました。

 

この催しにはボーヌ、ショレイ、ラドワ、アロース・コルトン、ペルナン、サヴィニーに加えて、今回初めてサン・ロマンが参加します。また、木曜日のコート・シャロネーズの催しには新たにモンテリーが加わります。

 

参加者はブルゴーニュまで各自交通手段を見つけていただき、その後、会場の移動はシャトルバスを利用することができます。しかし、例えば火曜日はクロ・ヴージョの試飲から始める人が多いのでシャトルバスは混雑します。また、朝、夕は混むので大型バスを用意します。やりくりが複雑で、いつも頭を悩ましていますが段々と経験を積み、シャトルバスは実用的だとよい評判をいただいています。

 

Les Grands Jours de Bourgogne - eventos da Cõte de Beaune e Maconnais foto: Jorge Lucki

2014年の試飲会場の風景/Les Grands Jours de Bourgogne – eventos da Cõte de Beaune e Maconnais
foto: Jorge Lucki

昼間の公式な試飲会以外に様々な団体が独自に催しを予定しています。ジャーナリスト対象にグランクリュだけを試飲するクロ・ヴージョの催しや、ビオワインの試飲会。樽業者が主催する樽熟成の違いを見る試飲会、女性栽培家のワインだけを試飲する催し、プルミエクリュを申請しているプイィ・フュイッセの栽培家主催のクリュ別試飲など、グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ組織委員会が直接関わるものではありませんが、グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュのホームページで確認することができます。

 

また、催しのインフォメーションや会場への誘導をスムーズにするためにスマホ、パソコン用の専用プログラムを用意しており、特にツイッターを有効に活用できるようしたいと考えています。

 

日本のお客さんはブルゴーニュワインを高く評価していることを我々は知っています。1 週間の滞在で数多くのワインを試飲できるのできっと日本料理にあう興味深いワインをたくさん見つけていただけると思います。喜んでお迎えしたいと思っています。ぜひブルゴーニュにいらしてください。

(T. Matsuura)

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