ドゥラモット ブリュット ブラン ド ブラン2014 リリース開始!

ドゥラモット ブリュット ブラン ド ブランの新ヴィンテージ2014年がまもなくリリース開始される。ご存知のように、コート・デ・ブランの6つの村のシャルドネだけをブレンドした、優雅なシャンパーニュだ。

ドゥラモットは、このキュヴェに使用する6つの村のシャルドネの特徴を、こう説明している。

メニル・シュール・オジェ:美しい酸、純粋さ、石灰質特有のミネラル感、食欲がわくような塩気、長い余韻

アヴィーズ:バランスと骨格

オジェ:暖かさ、膨らみ、寛大さ、果実の存在感

クラマン:スモーキーなニュアンスを持つミネラル感

シュイイ:厚みと余韻の長さ

オワリー:柔らかな酸味と丸み

これらを巧みにブレンドし、6年間に亘る瓶熟成を経て2021年のはじめにデゴルジュマンした。

2002年、2004年、2007年、2008年、そして2012年に続く2014年ヴィンテージは、一体どのような仕上がりなのだろうか。

 

2014年の気候条件を確認すると、場所により随分と異なる多面性のある年のようだ。

春はドライで温かく、6月初旬の開花も順調に進んだ。むしろ少雨が懸念されていたが、7月と8月の前半は多雨で気温も低くまるで秋のようだった。8月後半から回復し、9月はドライで日照にも恵まれて9月11日から収穫が始まった。

シャンパーニュ地方の中で最もダメージが大きかったのは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ。例年の2倍も雨が降ったようだ。モンターニュ・ド・ランスでもとても良い結果が出たところもあるがとくに黒ブドウは凝縮感に欠ける傾向にあり、黒ブドウはハエのSuzukiの被害もあった。チャレンジングなヴィンテージだったと言う。

しかし、コート・デ・ブランのシャルドネは素晴らしい出来たった(コント・ド・シャンパーニュの2014年もリリース予定、そしてクリュッグでは2014年のヴィンテージはクリュッグ・クロ・ド・メニルだけリリースするようだ)。

 

試飲すると、香りはとてもピュアで光沢を感じるような雰囲気がある。フレッシュな密入りリンゴや和柑橘のニュアンスも感じる。口中では上品で、生き生きとした果実と酸とミネラル感のバランスが素晴らしく、余韻がとってもミネラリー。コリコリとした食感の生の貝類が食べたくなる味わいだ。とても快活な印象で長期熟成可能性を予想させるとともに、柚子やカボスを足したくなる牡蠣や白子の天ぷらにも合わせたくなる。ちなみにメゾンからのペアリングのおすすめの中に記してある「和牛と牡蠣のタルタルは、このヴィンテージの多面性をうまく引き出してくれる」という言葉がとても気になっている。

ディディエ・ドゥポン氏ご本人のコメントとおすすめ料理は、ぜひこちらの動画を見ていただきたい。

2022年1月リリース開始。

ドザージュ:6.5g/ℓ

飲み頃:今から2040年まで。

14,000円(税別)・15,400円(税込)

以前の検証によれば、収穫年から10年ほど経過するとさらに魅力的な姿を見ることができる。リリース直後から定期的にその変化を楽しんでいくのもおすすめしたい。

(Y. Nagoshi)

輸入元:ラック・コーポレーション

ドゥラモットのル・メニル・シュール・オジェの畑Les Roses ©️Romain Guittet

 

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る