フリーマンのスパークリングワイン第2弾は、注目のウエスト・ソノマ・コーストのロゼ・ブリュット

フリーマン・ヴィンヤード・アンド・ワイナリーから新作が出た。ピノ・ノワール100%のロゼ・スパークリング。昨年春にリリースしたワイナリー初のスパークリングワイン、20周年記念 ブラン・ド・ブランに引き続き、畑はユーキ・ヴィンヤード。だが今回は誕生の背景にあるストーリーが違う。

2020年は8月に近くで山火事が発生したため、その煙の影響を受ける前に、この時点で収穫可能なブドウだけを急いで摘んだ。本来ならば赤ワインとして仕上げる筈の、クローン828を植えている区画。

例年の収穫時期よりかなり早かったため、糖度は16.5 ブリックスと赤ワインに仕上げるには低い。前年の経験もあることから、スパークリングワインにして現地のワイン・クラブ会員限定で販売したところ、好評を博した。レスキュー作戦からの苦肉の産物とはいえ、もともと赤ワインとしての十分に魅力を発揮すべく育ったブドウ、シュラムスバーグの元醸造家クレイグ・ローマー監修と、ハイスペックな構成要素が揃っているのだから不思議はない。

2020 フリーマン ユーキ・エステート ヴィンヤード ロゼ・ブリュット ウエスト・ソノマ・コースト

瓶内二次発酵、マロラクティック発酵100%、無濾過・無清澄、SO2添加はごく少量のみ。フレンチオークの使用済み樽で10ヶ月間熟成し、1g/ℓのドザージュ。サーモンカラーの液色を、光沢のあるピンクの文字をあしらったラベルが華やかに引き立てる。昨年5月に新AVAとなって以来、世界のピノ・ノワール愛好家から注目を集めているウエスト・ソノマ・コーストの表示も。

​ (Saori Kondo)

輸入元:WINE TO STYLE

 

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