「シャトー・メルシャン」プリムール・テイスティング

シャトー・メルシャン・トーキョー・ゲスト・バルで、プリムール(2015 年産シャトー・メルシャンと今秋リリースする予定のシャトー・メルシャン)テイスティングが開催された。昨秋、日本の各地で収穫されたブドウを仕込み、それが一冬越した。それらをボトルに詰めて東京まで運んでもらった。東京に居ながらワイナリーで熟成中のワインが味わえる。こんな素晴らしい機会はまたとない。昨年の各地の気象概況と2015 年産ワインを紹介する。

 

<長野県桔梗ヶ原地区>

桔梗ヶ原のブドウ

桔梗ヶ原のブドウ

積雪日数、積雪量、気温ともに平年並みの冬。春の訪れは早く、暖かい日が続いて、ブドウの萌芽、展葉は7 日~ 10 日ほど早まった。4月12日、桔梗ヶ原のすぐ北にあるアルウィン・スタジアムは季節外れの暖かさで絶好の観戦日和。しかも嬉しいことに勝たせていただいた。

開花期の天候もよく結実は良好。6 月下旬から雨や曇りの日が続き、日照時間、気温ともに低く推移した。7 月中旬以降は再び晴天に恵まれ、9 月に入ると日照不足が影響して生育スピードは平年並みに戻った。収穫は前年と同じ10 月上旬に始まった。

 

「桔梗ヶ原ヴィンヤード・メルロ」は、カシスなどの果実とスパイスの要素。しっかりした構成で複雑味と厚みがある。今後に期待を持たせるワインだ。

 

< 2016 年秋に発売予定のワイン>

「城の平カベルネ・ソーヴィニヨン2012」 は、ブルーベリー、プルーン、カシスなどの果実香とカカオ、スパイシーな香りが混ざっている。滑らかなタンニン、ミディアムボディ、とてもエレガントな果実味と酸味。調和のとれたワインに仕上がっている。

 

「桔梗ヶ原メルロ2012」 は、黒い果実の香りに樽由来のバニラやカカオがうまく混ざっている。優しいアタック、シルキーなタンニン、味わいの中盤にはきちんとした膨らみと強さがある。フィニッシュにほのかにスパイスを感じる。

 

今秋発売予定のマリコ・ヴィンヤード・オムニス2013

今秋発売予定のマリコ・ヴィンヤード・オムニス2013

「マリコ・ヴィンヤード・オムニス2013」 は、濃い色合い。黒い果実の香り、チョコレート、バニラ、アーモンド、さらにはスパイスの香りもある。やさしいアタック、なめらかなテクスチャー。厚みと複雑味があって余韻がとても長い。タンニンと酸味のバランスの良い

ワインだ。

 

2013 年8 月26 日に来日した故ポール・ポンタリエさんは2012 年ヴィンテージを味わって、「エレガントであることが大事だ」と繰り返し強調したという。

 

「秋田県大森地区」「福島県新鶴地区」「山梨県勝沼地区」「長野県マリコ地区」「長野県北信地区」「山梨県穂坂地区」「長野県安曇野地区」についてはウォンズ6月号をご覧ください。(K. B.)

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画像:「シャトー・メルシャン」プリムール・テイスティングの様子

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