- 2016-7-15
- Wines, シャンパーニュ Champagne, フランス France

醸造責任者のジャン・バティスト・レカイヨン曰く「1929年、 45年、47年、55年、59年、61年、62年、64年、69年はとても熟度が高かった。最近1929年のロデレールで35年にデゴルジュしたものを試飲する機会があったが、ドザージュは7g/lだった」。
<ブリュット・プルミエの異なる顔>
もうひとつ面白い試飲をした。ベースワインの違いの「ブリュット・プルミエ」比較だ。
*2007年ベース/2010年10月デゴルジュマン/ノン・マロラクティック。蜂蜜、少しドライな果実など複雑性のある熟成香が広がり、まろやかで厚みがあり後味はフレッシュ。
*2008年ベース/2012年6月デゴルジュマン/テンションが高く生き生きとした香りと味わいで、なめらかだが全体的にタイトでいわゆるミネラル感が強い。
*2010年ベース/2014年10月デゴルジュマン/バニラ、トーストなどふくよかな香りで、フレッシュでエレガントながら厚みやストラクチャーの強さが感じられ、余韻も長い。
「エレガンスと精緻さ」というルイ・ロデレールのIDは同じだが、ベースワインの年の特徴も綺麗に映し出されている。また同時に、熟成可能性についても確認できた。
最後に気になる続編について尋ねてみた。ノン・ドゼの「ブリュット・ナチュール」は2009年ヴィンテージが、今年7月に発売されると決まったようだ。(Y. Nagoshi)
本稿はウォンズ2016年6月号のシャンパーニュ特集「シャンパーニュのドザージュの変化に関する考察」に掲載したひとつの記事です。ウォンズ本誌のご購入・ご購読はこちらから
本誌記事でカバーできなかった内容を、「ヴァン・クレール編」 「リザーヴワイン編」として別途掲載しました。
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