キリンビール、プレミアムジンの新ブランド「杜の香」とジンソーダ缶を発売

キリンビール缶RTDの新ブランド「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」を8月27日から全国発売した。年内(8~12月)の販売目標60万ケース(350㎖換算)。
また同日からプレミアムジン「KIRIN Premium GIN 杜の香」700㎖瓶をキリン公式オンラインショップ「DRINX」および会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」限定で発売。

 「プレミアムジンソーダ杜の香」は100%ジュニパーベリーだけで仕上げたジンの、森で深呼吸するようなスッキリとした清涼感に軽やかな炭酸感が楽しめるプレミアムジンソーダ。雑味がなく爽快で飲みやすい、食事にも合う味わいを実現した。Abv7%、オープン価格(コンビニ店頭想定価格は350㎖缶190円前後、500ml缶263円前後)。

ベース酒に使われている「プレミアムジン杜の香」は、ジンのおいしさの決め手となるジュニパーベリーを丁寧に粗挽きし、「ボタニカル浸漬液蒸留」と「蒸気吹込み式蒸留」を掛け合わせて行うことで、爽やかで清涼感のある香りを余すことなく引き出した。Abv45%、700ml瓶、価格3,600円(税別)。

RTD市場は、2023年は2年ぶりに伸長。過去10年では約2倍に拡大しており、2024年1~7月も前年比105%と順調に推移している。健康意識や食中酒需要の定着から、RTDの味わいに対しても「雑味の無い・クリアな味」、「甘くない」、「食事に合う」といった期待が高まっている。

キリンビールのマーケティング部RTDカテゴリー戦略担当カテゴリーマネージャーの松村孝弘氏は「甘くないRTD市場は1~7月で前年比116%と好調だ。あまくないRTDを飲用するお客様は2,500万人以上いるのに対し、ウイスキー・ジン・焼酎など特徴ある原酒を使った“原酒ソーダ”の飲用者は159万人に留まり、ユーザー拡大に大きな機会がある」と話す。
原酒ソーダはウイスキーハイボールが中心で味の種類やブランド数が限定される一方、近年はポストハイボールとしてジンが注目され、この10年で2.2倍に拡大。ただ、ジンはまだ理解度が低いため、RTD化によるジンのライト化・ソフト化によるトライアル促進にチャンスがあるという。
「お客様のインサイトや行動を深掘りした“新開発手法”により見えてきたRTDに期待する品質感は“ピュアさ・癒し”。疲れやネガティブな感情をスッキリと洗い流し、心身を浄化したいという欲求の高まりに着目して商品開発した」。

また商品開発のこだわりについてマーケティング部商品開発研究所中味開発グループ主務の茶木香保里氏は「素材にこだわり、ジュニパーベリー100%を贅沢に使用した。素材をありのまま良さを活かすため、特別仕様のスライサーを開発して独自の“粗挽き製法”を導入。ジュニパーベリーを浸漬する際に、一般的なホールのままではうま味が抽出しづらく、しかし粉砕してしまうと余分な渋味やエグ味も強くなるが、粗挽き製法では爽やかな酸味のみが抽出可能となった」と話す。
蒸留方法にもこだわり、メルシャン八代不知火蔵の焼酎蔵ならではの2つの蒸留法を採用。粗挽きに粉砕したジュニパーベリーをアルコールにじっくりと浸漬させる“浸漬液蒸留法”と、蒸留釜内に蒸気を吹き込む直接加熱蒸留により、蒸留ムラを抑えジュニパーベリー100%ならではの爽やかな香りと清涼感のある味わいを余すところなく引き出したという。

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