サッポロホールディングス 新社長に時松浩氏

 サッポロホールディングスは12月18日に代表取締役及びグループ執行役員の異動に関し、緊急会見を開催した(写真:現・サッポロホールディングス社長尾賀真城氏(左)と、新社長に就任予定の時松浩氏)。

 同社社長尾賀真城氏は退任し特別顧問に就任する。それに伴い、現在同社常務グループ執行役員でポッカサッポロフード&ビバレッジ社長の時松浩氏が、2025年3月に社長に就任予定。時松氏は、サッポロホールディングスだけでなくサッポロビールの社長も兼任する。両社の社長を兼務するのはサッポログループとして初めてのこととなる。

「本日の取締役会で決定した。2026年をゴールとした『中期経営計画(2023〜2026)』を展開中で、事業構造を転換し新たな成長へ、を基本方針に、事業ポートフォリオを整理しながらコア事業における収益力の強化を図ってきた。そして直近2年間で目標の達成に目処がついた。2027年以降を見据えた中長期計画も今年2月に発表した。現在その策定に関わり、実際に実行する人へ移行すべきだと考えた。グループが一体となり事業戦略を行なっていくのに最も理想的な事業体制を行うための人事だ。新社長は当社の置かれている立場を考え、各事業に精通していることが必要だ。(時松氏は)改革者で前例踏襲を好まず、最適な策を考えるのに適任者と考えた」と、尾賀真城氏。

「身の引き締まる思いだ。これまで酒類事業での経験に加え、不動産事業、そして今は食品飲料事業に関わっている。これら全てに直面したのは私だけのようだ。不動産事業から得られるキャッシュを、酒類事業を中心に食品事業などへも振り分けていく。時間軸や到達までのイメージをしっかりと持ち、企業体の枠を超えて一体感ある事業を行なっていく。また、グループシナジーをもっと活用できるはずだがまだできていないと考えている。自分たちのブランドの独自の価値を強めていく」と、時松浩氏は語った。

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