
サッポロビールは10月28日、外食企業の課題解決に繋げる、「パーフェクト樽生の取組説明会」を東京・恵比寿の同社本社で開いた。
昨今の外食企業を取り巻く市場環境は、人手不足に伴う生産性向上と、諸経費上昇に対するための客単価アップが課題。外食営業本部外食統括部樽生品質グループの永崎雅也グループリーダー(右)が、「その課題解決に向け、飲食店様向けのオリジナルセミナー『サッポロビヤらぼ』を通じて支援サポートを行っている」と説明した。
「サッポロビヤらぼ」は基本的なサーバー等洗浄方法から樽生接客術までを学べる飲食店従業員を対象とした無料セミナー。品質優良店への引き上げと得意先の生産性向上、飲み方や提供方法などの「サッポロ樽生」の楽しさ提案、品質維持策としての新コンテンツの提供を目的に実施している。2024年4月から開講し、これまでに累計750人が受講している。
オンラインをベースとした週1回セミナーで、平日の毎週1日、午前午後の2開開催。大きく3パートに分かれ、「品質パート」では『パーフェクト樽生ビール』に必要な“3C”(クリーミー、クリア、コールド)や、開店準備から接客までに必須な“パーフェクトステップ5”までを解説する。「匠の技」ではスポンジ玉洗浄や樽温度測定、酸化させないヘッド装着方法など、ビールをさらにおいしく提供するためのテクニック、「接客術」では表情や声のトーンなど、良い例・悪い例を交えてすぐ実践できるポイントを伝授。「誰でも一定品質の樽生提供が可能となり、お店の更なるサービス向上、顧客満足度アップに貢献する」(永崎氏)という。
提供品質を向上させた「ザ・パーフェクト黒ラベル認定店」は、品質へのこだわりを伝えるコミュニケーションが客の“満足”と“次の1杯”を獲得し、杯数アップ・客単価アップにつながる。認定前と後で1店舗当たりの樽生販売数は106.1%と大きく伸びるなど、その効果は明確に現れている。
「認定店は2024年には6,000店まで伸長しており、2026年に8,000店を目指しています。飲食店でよく飲む生ビールの銘柄としては2013年比で158%、今後飲用意向生ビール銘柄では145%と伸長しています。『サッポロ生ビール黒ラベル』への商品名統一やグラス・ジョッキで黒ラベルを訴求することで、飲食店での支持が着実に増加しています」(同)。
また同日に「ザ・パーフェクト黒ラベルアワード2025」表彰式を恵比寿ガーデンプレイス内の「ブルーノートプレイス」で開催した。
“3C”品質基準を満たし、完璧な生ビールを目指す「ザ・パーフェクト黒ラベル」を取り扱う全国の認定店6,300店(25年9月現在)のなかから、“お客様に生ビールの感動を伝えることができる特に素晴らしい50店”を選出。当日は45店の飲食店代表者が参加し、時松浩社長から表彰状が手渡された。















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