特集 ビール新時代へ クラフトエントリー層へNBとは違ったスタイルを提案

DSCN1914copy —原材料については協働契約栽培した原料にこだわりますか。

協働契約栽培というのはサッポロビールとしての資産でもあり、良いシステムなので、今回の第一弾商品もそのシステムの中で調達しました。これからもこのシステムを最大限に活用しつつ、場合によってはそこを離れて臨機応変に原料を使っていくということも考えられます。

というのも、今回使用した「シトラホップ」もそうですが、非常に量が少ない上に、最近のクラフトブームで米国でも奪い合いになっていると聞きます。以前に比べると使用量が10倍、20倍は当たり前となっているので、収穫量が追い付かないということを考えると、いろいろな調達ルートも検討する必要があるからです。

 

 —第一弾商品の特徴は。

ホップについては「ポラリスホップ」と「シトラホップ」にこだわっています。麦芽については色合いも特徴的なものを出したいので、一部色麦芽と言って焙煎したキャラメル麦芽を使用しています。この麦芽を使うとモルトの香りで味に膨らみが出るので、香りもよく感じられるようになります。今回強調したいのは、どちらかというとホップの香りで、今後もいろいろな香りにこだわっていきたいと思っています。

香りは使うホップ、酵母、麦芽によっていろいろと変わって来ます。当社は1000種類以上の酵母を持っています。ホップに比べて、酵母はなかなかクローズアップされづらいですが、同じ味と香りの麦汁を使っても酵母によって香りが変わってくるので、香りを極立たせるのに個性的な酵母を使うという手もあります。

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