アンテプリメ・ディ・トスカーナ Anteprime di Toscana 2019

2月中旬に、トスカーナで生まれるワインの最新ヴィンテージのプレヴュー・テイスティングが各産地で開催された。今回は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、キアンティ・クラッシコ、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノの3つの試飲会に参加した。

 

ベンヴェヌート・ブルネッロ

Benvenuto Brunello

今年のベンヴェヌート終了間近に訃報が知らされた。カーゼ・バッセのジャン・フランコ・ソルデラ氏が逝ってしまった。モンタルチーノのサンジョヴェーゼに精魂を注いできたが、2012年末の樽熟成中ワイン流出事件を境にブルネッロ・ディ・モンタルチーノではなくI.G.T.としてリリースを始めた人だ。しかし、ちょうど今年ブルネッロ2014、リゼルヴァ2013を試飲しながら、この土地のサンジョヴェーゼならでは、を改めて感じていたところだった。頑固ではあったが、多くのことを後世に、次世代に遺した人ではないだろうか。

 

2014 Brunello di Montalcino

ビオンディ・サンティはブルネッロをすべて格下げしてフラッシャ・ロッソにした年だ。他には、レ・ラニャイエもロッソはいつも白ラベルだが2014年はやはり全て格下げして黒ラベルで単一畑のロッソをリリースしていて、いずれも色は淡いが香りも味わいもロッソの域を出ている秀逸な仕上がりだった。

 

2014年のブルネッロを120種類ほど試飲した。総じて、果実の凝縮度もタンニンもそれほど強いわけではなく、アンテプリマで試飲するには比較的楽なヴィンテージだという印象だった。そして、早めに飲み始められるものも多かった。ただ、「雨の年」という印象から2002年のようなニュアンスを想像していたが、それほど水によって希釈された感触はなくバランスがとれているものが多くあると感じられた。

 

9月第1週に収穫を行なった造り手もあったが、2014年のブルネッロの中で質が高いと感じた造り手に聞くと、どこも遅めに収穫していた。(Y. Nagoshi)

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