シェフ・ド・カーヴ レジス・カミュ レア・シャンパーニュ2008を語る

シャンパーニュの偉大なヴィンテージのひとつ2008年。「レア・シャンパーニュ」について、シェフ・ド・カーヴのレジス・カミュ氏が語った。

2008年は、冬は暖かく雨も多かった。春も雨が続いたが、爽やかな気温だった。大切な6月半ばの開花時期もフレッシュ。さらに夏も爽やかさが続き、太陽の光も理想的だった。この10年の平均気温よりも低く推移し、2006年の天候とは真逆だった。収穫は9月に行なった。「シャンパーニュの奇跡」とも言われるが、収穫期は毎年天気に恵まれる。

長期熟成のポテンシャルがあるヴィンテージで、シャルドネはトニックでミネラル豊か。ピノ・ノワールはフルーティーでストラクチャーがある。2006年は太陽が輝くヴィンテージだと形容したが、2008年は、「無限」”Infinite”という言葉を思い浮かんだ。フレッシュさをふんだんに備え、もちろんレアのシグネチャーを備えている。そして、フローラルさとエキゾチックなフルーツを感じる。闊達で、フルーティ。アロマ豊かで余韻が大変長い。

過去のレアと比較すると、2008年は1998年の正確さと品格が少し近いように思う。そして、1979年と同じような時の経緯を辿って行くのではないかと感じている。1979年は今でもまだフレッシュさがある。ただ、2008年は特別なポジショニングにあり何十年も熟成可能だ。醸造中でも、リリースには9年から10年はかかるだろうと考えていた。

また、低めの温度帯ではフレッシュさを感じ、室温まで上がるとともにストラクチャーを感じる。どの温度帯でも完璧なバランスが取れているのがレアだ。最初の10〜15年はフレッシュでトニックな状態。次の15〜20年はオリエンタルな部分、スパイス、ワイルドスパイス、カフェなどが現れるが、テクスチャーはクリーミーではなくシルキー。植物的なシルキーさ。今少しだけ感じるリコリス風味が15年後にはもっと感じられる。1988の場合、古いラム酒やタバコのニュアンスが出てきている。

2008年のレア・シャンパーニュは、間違いなく稀な可能性を備えた偉大なシャンパーニュだと言える。

(Y. Nagoshi)

輸入元:日本リカー

関連記事

ページ上部へ戻る