シャトー・アンジェリュス収穫情報 健全なブドウを 最適な熟度で収穫

2019年夏の天候は実に驚異的だった。気温が高く日差しが強く、まるでそれが永遠に続くのではないかと思わせるほどだった。しかしアンジェリュスにおいては、偉大な粘土石灰質土壌が信じられないくらい適切に対応し、ブドウに絶えず水分を供給し続けることができた。

加えて、有機栽培に転換して今年で2年目となった。わがチームの優れた技術により、銅の散布量をこれまでより少なく抑えることができた。ブドウ樹はとてもよい状態にある。

高揚感とともに、申し分なく健全なブドウを最適な熟度で収穫することができた。収穫は9月18日から10月9日まで3週間におよんだ。

トップ画像は、2019年の収穫風景。ユベール・ド・ボワール・ラフォレにとって35回目の収穫です。こちらは52年前の風景。最前列の中央にいるのが、彼です。

今、すべてのメルロは小樽の中に入っており、カベルネ・フランの一部もそうだ。ある特性のために選抜された残りのカベルネ・フランは、フードルで熟成されることになる。

今年は素晴らしいエレガンスを備えており、ベルベットのようなテクスチャーで、フレッシュな味わいのメルロが、すでにその個性を見せ始めている。カベルネ・フランの品質の高さも確認できており、アロマの純粋さと洗練されたタンニンの力とのバランスに秀でている。

 

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