レストランでじっくり味わいたい、生まれ育った土地柄を映し出すヴァルポリチェッラ ベルターニ

 

ヴァルポリチェッラと料理

本多:ベルターニのバックヴィンテージは、70年代はあまり見かけないですが60年代、80年代、90年代は経験があります。昔のバローロのように、20年、30年熟成されるのを見越して造っているのだろうと思います。

飛田:ということは、50年後でもいいけれど、今2010年をリリースするのは、やっとほどけてきて第一の飲み頃に来ましたよ、というところでしょうか。

藤本:大樽だけで7年もゆっくり熟成ですからね。飛田さんは和食店ですが、ベルターニのアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコには何を合わせます?

飛田:天然ウナギの炭火焼の蒲焼にすごくよく合いますよ。脂がのって甘辛い味わいですから。もしヴァルポリチェッラ・リパッソなら炭火焼の焼き鳥でもいいですね。

本多:ヴァルポリチェッラはタンニンがあまり多くないので、脂があっても重くない天然ウナギはいいですね。

飛田:水中の生物の脂は陸上のものの脂とは異なり溶けやすいので、マグロもいいですよ。

本多:確かに。マグロのヅケもいいかも。一方で、リパッソなら甘みもあるので、唐辛子を使った料理でもいいかもしれない。

飛田:カイエンヌペッパー系もいいでしょうね。

本多:山椒も味わいを中和してくれそう。蒸した牛肉でもいい。

藤本:スパイス感が強い料理も受け止めてくれそうですね。

飛田:春なら桜の葉で包んだ牛肉もオススメです。

本多:カトゥッロ・ヴァルポリチェッラ・リパッソの場合は普通のリパッソより力強いので、鹿肉のたたきもいいですね。

藤本:新鮮な仔牛のレバーに玉ねぎ、スパイスやヴィネガーを使うなど、内臓系も。

本多:ドライでタンニンもより強いので、もう少し熟成させてからも面白い。

*“カトゥッロ” ヴァルポリチェッラ・リパッソ・スペリオーレ2016は、100%陰干しブドウから造られるアマローネ・クラッシコのヴィナッチャ(搾かす)1樽分を(一般的には1樽分のヴィナッチャを2樽分のリパッソのために使うところ)贅沢にも1樽分のリパッソのために使用して、2度目のアルコール発酵を行い、その後75hlのフレンチオーク樽で12か月、セメントタンクで12か月熟成し、瓶詰めされる。

輸入元:モンテ物産

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