日本でもジンブームを サントリージャパニーズジン「翠(SUI)」好スタート

サントリースピリッツは新商品のサントリージャパニーズジン「翠(SUI)」のソーダ割提案を強化する。7月8日にオンライン説明会を行い、RTD・LS事業部の佐藤純氏が「居酒屋で食事と合わせて楽しむ、ハイボール、レモンサワーに続く第3のソーダ割を目指す」と話した。
「翠」は3月10日から全国発売。伝統的なジンの8種のボタニカルに加え、柚子・緑茶・生姜の3種の和素材を使用。素材にあわせた蒸溜・浸漬方法で個性を最大限引き出し、日常の食事に合う爽やかな味わいに仕上げている。目を引く六角形のボトルで、キーカラーは“社内では“翠ブルー”と呼ばれている“という涼しげな青緑色。ラベルにはブランドの象徴で「翡翠」とも書かれるカワセミのイラストを配し、「翠」を日本のジン市場に羽ばたかせたいという思いが込められている。Alc.40%、700㎖瓶、希望小売1380円(税別)。

 佐藤氏によると、ジンは世界的にブームになっているという。「世界のジン市場はこの10年で130%超と伸長を続けている。嗜好の変化で“さっぱりしたものを飲んでリフレッシュしたい”、“糖質、プリン体を控えたい”といった健康志向のニーズが後押ししている」と説明。
加えて日本市場ならではの理由として「あまり普及していないところに国産ジンの登場で改めて“興味をそそられた”といった人が増え、実際に飲んで美味しいという気付きが市場拡大につながっている」そうで、実際にこの10年で120%超の伸びになっているという。
そうした背景で発売した「翠」は、洋酒メーカーとして創業し、100年を超える洋酒づくりで培った「ものづくりの技術・知見」をもとに、国産スピリッツ・リキュールの蒸溜・浸漬技術、国産ウイスキーのブレンド・熟成技術を活かして開発した。
製造は、開設100周年の長い歴史を持つ大阪工場で、3種の常圧釜と1種の減圧釜の、タイプの異なる計4種の蒸溜器を持つ強みを生かし、素材の良さを最大限に引き出した。
 ボタニカルは、ジンに使う伝統的な8種類に加え、日本の食事に寄り添う3つの和素材(柚子、緑茶、生姜)を使用。飲み初めに爽やかな柚子の香り、続いてジン原酒の味・香り、食事と調和する緑茶の旨味、後味スッキリで食事の味わいを感じやすくさせる生姜の辛味が時間とともに複層的に立ち上り、その変化も楽しめる。
スタンダードな飲み方は、翠1:ソーダ4の「翠ジンソーダ」。柚子、緑茶、生姜が清々しく香る、日本の食事に合う爽やかな味わいになるという。また飲み方のバリエーションとして漬け込み柚子、煎茶割、すりおろし生姜、ちぎり大葉などを紹介。相性の良い料理には、居酒屋メシと好相性として、定番の唐揚げ、焼き鳥、ポテトサラダ、だし巻きなどを挙げた。

コミュニケーションでは、女優の桜井ユキさんを起用したTVCMを投入予定。「居酒屋で食事と一緒に楽しむ気軽なお酒へ」と打ち出す。業家連動の活動と宣伝で「翠ジンソーダ」を訴求し新需要創造に挑戦する。
2020年の計画では3万ケースの出荷が目標で、3~6月で2.3万ケースを出荷済み。また6月末時点で取り扱い飲食店は1万1,000店に達した。構成比の大きい家庭用市場では、「翠」発売を境に大きく伸長している。
また業務用では、全国各地に「翠」取り扱い店が続々と出現。1日当たりの提供杯数も数十杯と好調。6月5日に東京・代々木上原でオープンした「とりや」をモデル店とするなど、居酒屋業態を中心に今後注力していく。

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