独自のビアマイスター制度を導入したコロワイドのビアホール新業態

「お父さんのビール腹」-。ドキッとするネーミングの大型ビアホールが品川駅港南口にオープンした。居酒屋・レストランの外食チェーンを運営するコロワイドMDの新業態「THE DAD BOD」がそれ。近年のビアパブ、クラフトビール人気を受けて、アサヒビール監修のもと、独自のビアマイスター制度を導入した店舗で、ドラフトビールのクオリティを追求し、ビールとステーキ&デリカテッセンを存分に楽しめるビア空間となっている。

店内に入ると中央にはビアサーブカウンターが設置されている。ここで現在3名いるビアマイスターが『スーパードライ』を“シャープ注ぎ”で完成させた“マスターズドライ”を提供してくれる。

店内中央にビアサーブカウンターを設置。ビアマイスターがチェーン店では初となる「ボールタップサーバー」から、『スーパードライ』を“シャープ注ぎ”して完成させた“マスターズドライ”を提供してくれる

店内中央にビアサーブカウンターを設置。ビアマイスターがチェーン店では初となる「ボールタップサーバー」から、『スーパードライ』を“シャープ注ぎ”して完成させた“マスターズドライ”を提供してくれる

その奥義は、米国から取り寄せたチェーン店では同社にしかないという「ボールタップサーバー」が鍵を握る。従来のビールサーバーではコックを手前に引くと液が出て、奥に倒すと泡が出る仕組みだが、このサーバーでは一番手前まで引くと液が出て、これを絞っていく(段々と上に持ち挙げていく)と泡に切り替わる。そうすることで、従来のサーバーよりも泡がきめ細かく、かつ早いスピードで泡が出るため、おいしいビールを継続的に注ぐことができるというもの。さらにサーバーのすぐ横にはグラス専用のシンクが備え付けられている。グラスに埃や油が付着するとビールに気泡ができてガスがどんどんと抜けてしまう。これを防ぐために、一つひとつ全て手作業で洗浄したグラスをこのシンクに沈めることで水がバリアの効果となって、グラスを良好な状態で維持できる利点がある。確かに注いだビールから気泡はほんど立ち上って来ない。口当たりはとても滑らかで味わいもクリーミーに仕上がっている。

ビールは9種類。『スーパードライ』(600円)、『エクストラコールド』(650円)のほか、英国を代表するエール『バスペールエール』(650円)やベルギービール『ヒューガルデンホワイト』『ベル・ビュークリーク』『レフブロンド』『レフブラウン』が各700円。季節に合わせたビールも取り揃えていくという。

料理は目の前のアイランドグリルで焼き上げる1ポンドステーキや、健康志向層にも配慮したデリカテッセン15種類などを用意している。

所在地:東京都港区港南1-8-15Wビル2F

営業時間:月~土(日曜定休)16:00~23:00(土は15:00~)

客席数:203席(うちVIPルーム2室、個室5室、パーティスペース最大100席)

客単価:4500円。

(A. Horiguchi)

画像:ビールとステーキ&デリカテッセンを楽しめるビア空間

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