オールドソウル/リッジ・ヴィンヤーズ/フィールドレコーディングズ

凝縮した果実感のプティ・シラー

ジョッシュ・セラーズ Josh Cellars

ローダイで5世代に亘るブドウ栽培の 歴史を持つオーク・リッジ・ワイナリー。 世界で最も広いジンファンデル畑を持つ。 プティ・シラーもまた、この地に象徴的。 スミレのアロマ、濃厚な黒い果実の甘味 とスパイシーさ。凝縮したタンニンと酸。

オールドソウル・プティ・シラー 2018

問い合わせ
フイルコンサービス
☎ 042-370-7296
http://filcon-service.co.jp/

 

 

ジンファンデルにフォーカスした単一畑

リッジ・ヴィンヤーズ Ridge Vineyards

サンタ・クルーズ・マウンテンズとソ ノマそれぞれに自社畑とワイナリーを持 つリッジ。その中で1967年以来ブドウを 購入しているのが、ベニート・ドゥージー・ ランチだ。混植が一般的だった100年前、 単一品種に特化した植樹はレア。イタリ ア移民ドゥージー家のこの品種への一途 な献身は今なお続き、この畑を特別な物 にしている。リッジのパソ・ロブレス・ ジンファンデルは100% この畑産。

日中は暑いが夜は冷え込む気候により、 ジンファンデルらしいキイチゴやブラッ クチェリーのみずみずしい果実味を呈す る。1~3年使用のアメリカンオーク熟成 を経て、チョコレートのフレーヴァーと 柔らかなタンニンとが相まって、心地良 い口当たり。今すぐ飲んでもおいしいが、 数年先も楽しみな潜在力も見せている。

ジンファンデル・パソ・ロブ レス 2017。

問い合わせ
大塚食品
☎ 03-6260-7893
https://www.ridgewine.jp/

 

売上全米No.1のオレンジワイン 毎年ブレンドが変わる楽しみも

フィールドレコーディングズ Field Recordings

オレンジ色の地に白抜きでくっきりと 浮かぶ「SKINS」の文字。中身の液体の 美しい色合いが果皮由来のものであるこ とを、キッパリひと言で伝えて来る。確 かに60~90日間の長いスキンコンタクト を経たワインは、果皮からのうま味がた っぷり。そんな分かりやすさもあってか、 アメリカで最も売れているオレンジワイ ンというポジションを確立した。

オーナーのアンドリュー・ジョーンズ は大学で農業経営学を専攻。副専攻だっ たブドウ栽培学に魅了され、ガロ・ソノ マでのインターン後にアルバイトをした ブドウの苗木栽培所に就職。その業務で カリフォリニア中の畑を訪問する中、と くにセントラル・コーストはほぼ全ての 畑をコンプリート。地域の栽培者と友好 関係を築き、畑やブドウ樹を見る目を養ったアンドリューが次に手掛けたのは、 個々の畑のテロワールをワインという形 で“記録”することだった。ダイヤモン ドの原石を発掘するかのように確かな彼 の眼力で選ばれた無名の畑からのワイン は、品種や畑が異なっていても、つねに 一定以上のクオリティが担保されている。

オレンジワイン「スキンズ」は、アカ シア樽の使用により、レモンやハーブの アロマがもたらされている。シュナン・ ブランがメインだが、その他は品種の顔 ぶれも数もヴィンテージごとに異なる。 2020年はピノ・グリが多め。これまでに なかったアルバリーニョを入れることで アロマに複雑さが加わった。基本的な味 の設計は変わらない中、このブレンドの 違いが、毎年のニューリリースを試したくなる気持ちにさせる。

フィールドレコーディングズ スキンズ 2020は、複数の品種の果皮のフレーヴァーが幾重にも味の層を織り成す。シュナン・ブラン 41% ピノ・グリ37% アルバリーニョ9% ヴェルデーリョ8% リースリング5%。

アンドリュー・ジョーンズ。2007年にファイヤー・ストーンの畑、ジュラシック・パークからシュナン・ブランのブドウを大量に入手したことから、フィールドレコーディングズを立ち上げた。

 

問い合わせ
アイコニックワイン・ジャパン
☎ 03-5848-8344
https://www.iconicwinejapan.com/

 

 

 

取材・文 近藤さをり

 

続きは、WANDS 7-8月号
【特集】カリフォルニア ローダイ/新トレンド 多様な世界のスピリッツ/アルゼンチンワインの”今”を探る
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