「ワールド・ウイスキー・アワード2023」ワールドベスト23銘柄が決定。日本からは3銘柄が世界最高賞に

ウイスキーマガジン・ジャパンは3月30日(UK時間)に英・ロンドンで行われたウイスキーの世界的コンペティション「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2023」の最終結果を発表した。

WWAは英ウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」の発行元、パラグラフ・パブリシング社が主催する、ウイスキーのみを対象としたコンペティション。2001年から2年に一度開催してきた「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を発展させ2007年よりWWAとして毎年開催している。ブラインドによるテイスト審査に加えて2012年からはデザイン審査も行っている。
今年はデザイン部門も含め世界40か国以上から1,500銘柄以上におよぶエントリーのなかからワールドベスト23銘柄を決定した。
なお今回から「ジャパニーズリージョン」からエントリーするウイスキーには、2021年2月に日本洋酒酒造組合が制定した「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」(同年 4月1日より施行)が適用され、海外の原酒を使用 する ワールドブレンデットタイプのウイスキーはすべて「インターナショナルリージョン」からのエントリーへと変更になった。

ワールドベストの23銘柄は次の通り。
【テイスト】
シングルモルトウイスキー=「M&Hエレメンツ シェリーカスク」(イスラエル)▽シングルカスク・シングルモルトウイスキー=「グレンスコシア ファーストフィルバーボンカスク№372」(スコットランド)▽スモールバッチ・シングルモルトウイスキー=「J.J.コリー ザ・フリントロック№3」(アイルランド)▽ブレンデッドモルトウイスキー=「竹鶴ピュアモルト」(日本)
▽ブレンデッドウイスキー「ブレッケンリッジ ハイプルーフ バーボンウイスキー」(アメリカ)▽ブレンデッドウイスキー・リミテッドリリース=「イチローズモルト&グレーン ブレンデッドジャパニーズウイスキー2023」(日本)
▽バーボンウイスキー=「ザ・レプレゼンタティブ バーボン」(アメリカ)▽シングルバレルバーボンウイスキー=「タンブリンダイス」(アメリカ)▽スモールバッチ・バーボンウイスキー=「エライジャ・クレイグ バレルプルーフC922」(アメリカ)▽フィニッシュド・バーボンウイスキー=「アイアンルートリパブリック アポテオシス」(アメリカ)▽テネシーウイスキー=「ジャックダニエル ボンデッド」(アメリカ)▽アメリカンウイスキー=「ストームキング サイドギグウイスキー」(アメリカ)▽コーンウイスキー=「アップショット レッドコーンウイスキー」(オーストラリア)▽ライウイスキー=「ミルストーン100ライウイスキー」▽シングルカスク・シングルライウイスキー=「スタウニング ライ メープルシロップ シングルカスク№517」(デンマーク)▽ウィートウイスキー=「ローンエルム4年シングルバレル」(アメリカ)
▽グレーンウイスキー=「ファヨXプレミアム」(韓国)▽シングルカスク・シングルグレーンウイスキー=「レアオールド インバーゴードン32年」(スコットランド)▽ポットスチルウイスキー=「マカロニーズ・アイランド・ディスティラリー キルダラ・シグニチャー・セレクション」(カナダ)
▽カナディアンブレンデッドウイスキー=「ギブソンズファイネスト ベネラブル」(カナダ)
▽フレーバード・ウイスキー=「タラモアデュー ハニー」
▽ニューメイク&ヤングスピリッツ=「新潟亀田ニューポット ピーテッド」(日本)。
【デザイン】
デザイン=「ク・ボカン15年」(スコットランド)。

「竹鶴ピュアモルト」を製造するニッカウヰスキーは、尾崎裕美チーフブレンダーが「今回の受賞は、『竹鶴』ブランドとしては10回目、現在の『竹鶴ピュアモルト』としては初のワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー受賞となります。この快挙を大変喜ばしく思うとともに、長年にわたり当社のウイスキーをご愛飲いただいているお客様に感謝いたします。
来年創業90周年を迎えるニッカウヰスキーにとって、創業者の名を冠した『竹鶴』が世界で認められることは大きな意味を持ちます。この受賞を励みに、ウイスキーづくりにさらに磨きをかけ、世界中のウイスキー愛好家の皆様においしいウイスキーがある至福のひとときを提供できるよう精進したいと思います」とのコメントを発表した。
「イチローズモルト グレーン ブレンデッド ジャパニーズ ウイスキー 2023」を製造するベンチャーウイスキーはFacebookで「ブレンデッドウイスキーの魅力が伝わった嬉しい賞をいただきました!皆様からのサポート、本当にいつもありがとうございます」とコメント。
ワールドベスト・ニューメイク&ヤングスピリッツを受賞した「新潟亀田ニューポット ピーテッド」を製造する新潟小規模蒸溜所は同社HPで「当社のWWAへの出品は、2022年に初出品を行い、本年で2年連続の受賞となります。また、当社のジャパニーズウイスキーの定義を満たしたウイスキーの本格販売は2024年冬ごろを目指しております。
今後も、皆様の期待に応えられるよう高品質なウイスキーづくりに邁進してまいります」と記した。

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