ワイン＆スピリッツ専門誌「ウォンズ」

都光はスコットランド・エジンバラのオーガニックジン「リンド・アンド・ライム ジン」を12月25日から発売する。

リンド・アンド・ライム蒸留所は、スコットランドの首都エジンバラ北部の港町リースを拠点とするマックルブリグ社が2018年に設立。
エジンバラの歴史を世界に伝えたいという思いから、大航海時代の悩みの種だった壊血病の予防に柑橘類が効くことを発見したエジンバラ出身の英国海軍軍医ジェームズ・リンドと、港湾地区リースで19世紀に船乗りたちから人気だったライムジュースをオマージュした「リンド・アンド・ライム・ジン」を完成させた。
UK・EUオーガニック認証を取得するボタニカル7種（ジュニパー、コリアンダー、アンジェリカ、リコリス、オリスルート、ピンクペッパー、ライムピール）を使用したオーガニックジン。その名の通りライムの爽やかさとジューシーさが溢れるフレッシュな味わいながら、ジュニパーの森のような豊かな香りや、ピンクペッパーの柔らかいベリー、そしてその他ボタニカルのスパイシーさも優しく香る。
ライムピールを除く6種のボタニカルをオーガニックのニュートラルグレーンスピリッツに16時間漬け込み、1,000ℓのポットスチルで蒸留。ライムピールは蒸留器内に設置されたバスケットに剥きたての状態で入れられ、蒸気を通過させることでフレッシュで雑味のない風味を抽出する。原酒を2週間ほど落ち着かせた後、Abv44％になるよう加水しボトリングした。
個性的で美しいボトルは、18世紀ごろのリースで一大産業となったボトル製造やガラス細工にインスピレーションを受けたオリジナルデザイン。コルクやラベルにプラスチックを一切使用しない、環境に配慮したサステナブルなパッケージ。
Abv44％、700㎖瓶、希望小売5,200円（税別）。
2023「グローバル ジンマスターズ」マスター（最高賞）受賞。2022「サンフランシスコ ワールドスピリッツコンペティション」ダブルゴールド受賞。2022「ロンドン スピリッツコンペティション」ゴールド受賞。

マックルブリグ社は、リース港に新たなランドマークとして建設された高さ40mの都市型ウイスキー蒸留所「ポート・オブ・リース」を手掛けたる。建物の上階から製造工程が進むにつれて下の階に降りるように設備を配置した“グラビティ―フロー”を採用する世界でも数少ない蒸留所。最上階には港からエジンバラ城まで見渡せるバーが併設され、すでに新たな観光地として人気を博している。蒸留開始は2024年中の見込み。