アサヒユウアス、クラフトビール8社と共同でカカオ豆の皮をアップサイクル

アサヒグループでサステナビリティ事業を展開するアサヒユウアスは、クラフトビール醸造所と連携して、廃棄物を資源としてアップサイクルする取り組みを始める。
第1弾として、チョコレートの生産過程で廃棄されるカカオ豆の外皮であるカカオハスクを活用したクラフトビールなどを販売する「CACAOMOIプロジェクト」を展開。醸造所8社がそれぞれ製造したクラフトビールと、同社が開発したリユースカップのセットを1月15日からECサイト上で販売受付開始している。2月14日までの限定販売。

 チョコレートは、カカオ豆を発酵、乾燥、焙煎、粉砕したものを練り上げて製造するが、粉砕の過程で豆を覆う薄皮(カカオハスク)を取り除く。その大半は産業廃棄物として焼却処分されており、今回のプロジェクトはこれを有効活用するというもの。

1月26日に都内で開いた説明会で、プロジェクトオーナーのアサヒユウアス たのしさユニットの古原徹ユニットリーダーは「SDGsプロデュースをしているクラフトビールイベント『つくばクラフトビアフェスト2023』の会場で出会ったチョコ好きメンバーでプロジェクトを発足した。元々のコネクションや紹介をきっかけに8醸造所が取り組みに賛同。『カカオハスクの森のタンブラー』共創パートナーのチョコレートデザイン社に連携を依頼した」と経緯を説明した。
 参画した8社のビールは次の通り。
「Chocolate Barley Wine」(本庄銀座ブルワリー/埼玉県)は、ハイアルコールのバーレーワインタイプにカカオハスクを加え、チョコレート風味にアレンジ。バレンタインにピッタリなビールに仕上げた。Abv10%。
「CRAFTBEER by cacaomoi」(大根島醸造所/島根県)は、飲みやすいラガータイプにレモンピールを加え、カカオとレモンの調和が取れた香りで、最初の一杯目に飲んでもらいたいクラフトビールに仕上げた。Abv5%。
「Holiday Cacao Stout」(ふたこビール醸造所/東京都)は、カカオハスクの甘い香り、乳糖由来のやわらかな甘さとクリーミーな口当たり、チョコレート麦芽のほろ苦さが調和し、豊かな風味と深いコクが楽しめるミルクスタウトタイプ。Abv5.8%。
「Cacao Melody」(GROUNDTAP BREWERY/愛媛県)は、カカオの風味を立たせるべく大量投入しており、香りと後味にしっかりカカオを楽しめるブラウンエールタイプ。Abv6%。
「柚子れないカカオモイ」(ぬとりブルーイング/埼玉県)は、黒ビールにカカオハスク、ゆず果汁を加えた酸っぱいポータータイプ。バレンタインの甘酸っぱさ、ほろ苦さ、なんとも言えないスキッとした気持ちを表現した。Abv4.5%。
「カタオモイかしら?」(BREWMIN’/富山県)は、ロースト麦芽由来の香ばしさとカカオハスク由来のチョコレートの味わいで、ビターチョコのような風味を目指したスタウトタイプ。Abv4.5%。
「CHILI PEPPER CHOCOLATE」(Yellow Beer Works/福島県)は、メキシコの唐辛子入りチョコレートドリンクに着想を得て醸造。カカオハスクの投入タイミングにこだわり、アロマからフレーバーまでしっかりとカカオが感じられるスタウトタイプ。Abv6%。
「CACAO-KARA」(さかい河岸ブルワリー/茨城県)は、ブラウンエールタイプの香ばしさに、カカオ由来の風味を加え、しょうがをさらにブレンドすることで、豪順でまろやかな口当たりに仕上げた。Abv5%。

あわせて販売する「CACAOMOIタンブラー」は、カカオハスク、間伐材とリサイクルプラスチックのみで製造。強度を高めるため、石川県の伝統工芸「山中漆器」の塗師がコーティングを施している。

クラフトビール全8種類とタンブラーのセットが8,250円、同5種類セットが4,840円、同3種セットが3,520円、タンブラーは2,090円。
販売場所はアサヒユウアスのオンラインショップ(https://asahiyouus.shopselect.net/)。また各クラフトビール醸造所でも個別で販売する予定。

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