MHDモエ ヘネシー ディアジオ、イヴォン社長が2025年方針を説明

MHDモエヘネシーディアジオのブルノ・イヴォン社長は2025年の見通しと2024年の振り返りについて、2月14日に都内で定例の会見を行い、「長期的視点で見ればシャンパーニュとウイスキーにはまだ伸びる潜在力がある。2025年は引き続き積極的に施策を行っていく」と話した。
これまでの振り返りでシャンパーニュについては、「市場は2022年、2023年と世界的な供給不足で価格が高騰。2023年中盤から2024年にかけて供給は回復したが、競争が激化した。当社は日本におけるシャンパーニュ市場の2/3シェアを有し、激しい競争の中でも成長を続けており、今後も伸ばしていきたい」と述べた。

モエ・エ・シャンドンでF1勝利を祝ったアイルトン・セナ

またウイスキーは「希少なヴィンテージ物は供給不足の状況が続いている。価格上昇が続いているが、市場は金額ベースで伸長。当社銘柄も拡大した」と話した。なお1月にウイスキーとシャンパーニュの両方で行った価格改定については、影響は軽微だったという。
CSR活動では「LIVING SOILS LIVING TOGETHER(LSLT)」プログラムを推進。2024年下半期には、「気候変動の緩和に関する取り組み」として、三菱倉庫と連携し、東京と大阪の倉庫間の在庫輸送をトラックからMHD専用コンテナによる鉄道輸送に一部切り替えた。これにより、2024年9~12月のCO2排出量は前年同期に比べ40%削減。今後も引き続き、CO2排出量削減に取り組むという。
2025年の見通しは、「経済はかなり堅調で、2024年とほぼ同じトレンドだと思うが、不確実性を秘めているともいえる。変化に即応できる準備を常に備え、市場をよく注視していきたい」と話した。

グレンモーレンジィはハリソン・フォードをブランドアイコンに起用

2025年の主な取り組みとしては、シャンパーニュ「モエ・エ・シャンドン」のF1への投資、LVMHグループの大阪・関西万博のフランスパビリオンのメインスポンサーとしての消費者接点拡大、「ルイナール」が気候変動に合わせてつくった「ブラン・サンギュリエ」の発売、ウイスキーでは「グレンモーレンジィ」で俳優のハリソン・フォードを起用したグローバルキャンペーンの展開や、「アードベッグ」では限定品、「ホイッスルピッグ」では価格を抑えたエントリー品「ピギーバック」を今秋発売予定。

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