<マスター・オブ・ワインの試験>
しかし、もちろん試験に通るには相当なワインの知識が必要となるが、すぐに受験できるわけでもない。
まずは、スタディ・プログラムに出願し、合格する必要がある。志願者として認められてからの流れは、以下のようになる。
スタディ・プログラム1年目
→ 審査(合格、もう一度1年生を、不合格、の3種類の判定が下される)
→ スタディ・プログラム2年目→ (受験に入るかどうか、各々が判断する)
→ 実技(試飲)と理論(小論文)(2年生になってから4年以内でどちらかを合格しなければならない/2年生になってから6年以内に両方を合格しなければならない/この条件を満たせなければ、ふりだしに戻らなければならない)
→ リサーチ・ペーパー
*実技(試飲)は、英語のみ可。
12種類のワインのブラインド試飲/2時間15分×3フライト
フライトの内容は、白ワイン、赤ワイン、その他(スパークリングワイン、甘口、酒精強化ワインなど)
(葡萄品種、産地、醸造、品質、スタイル、ポテンシャル・マーケットなどについて言及する)
*理論(小論文)は、母国語でも可(翻訳は自己負担)。
大問5問/各3時間
栽培/醸造と瓶詰めまでの工程/ワインのハンドリング(瓶詰め、ロジスティクス、品質保証&品質管理など)/ビジネス/時事
(それぞれ複数の小問から2〜3問を選択して時間内に回答する)
*リサーチ・ペーパーは、英語で6,000〜1万ワード(母国語でも可/翻訳は自己負担)
加えて、出願から、スタディ・プログラムに入り受験に至るまで、それなりの費用がかかる。現在スタディ・プログラム参加、受験いずれも日本ではできないため、プラスして渡航費と宿泊費もかかることも考えなければならない。
2015年度の志願者は、合計して37か国からの321名。そのうち74名(14か国)は新規の1年生。受験をしたのが116名で、理論合格者26名、実技合格者17名。リサーチ・ペーパーを通り、MWとなったのは、春の合格者5名も含めて24名という内訳だ。来年度2016年の出願期間は既に終了している。
最近のコメント