第11回目の東北魂ビールプロジェクト 8社が同じ製法で春霞IPAを醸造

代官山のスプリングバレーブルワリー東京に「東北魂ビールプロジェクト」に賛同する8ブルワリーが3月6日に集合し、今春新発売の「春霞IPA」を披露した。

「東北魂ビールプロジェクト」は、2013年11月にスタートした。いわて蔵ビールの佐藤航(わたる)氏は発足の経緯について説明した。「震災で危機的な状況に陥った時に全国のクラフトビールファンに支えられた。その恩返しを何かできないかと数人に声をかけた。僕たちにできるのは品質だけだと結論が出て、11月から自分たちの持つ知識や経験をオープンにして東北ビールを盛り上げるための勉強会を始めた。プロジェクトの目的は東北から世界に発信すること。勘と経験で続けてきたが、スプリングバレーブルワリーとキリンビール仙台工場の協力により、科学的な分析などについてアドバイスをもらえるようになった。また、東北原産のホップIBUKIを使ったものにも取り組むようになった」。

今年の第11回は、使用するホップの配合を3パターンに分け、同じ製法で仕込んで「春霞IPA」を醸造した。タンパク質の多いオーツ麦を使っているので霞のように濁っているのが特徴のひとつ。グレープフルーツのような香りがするCascade、草のような爽やかな香りのEzuinox、フルーティーな香りのSimcoeとホップは3パターンだが、同じホップを使ってもブルワリーによって香味が異なる。アルコール度数は7%。

(中略)

スプリングバレーブルワリー東京では、SVB以外の7ブルワリーが醸造した「春霞IPA」も順次販売し、東北の食材を使ったメニューも提供する。「春霞IPA」1杯あたり10円を宮城県石巻市で活動するイシノマキ・ファームに贈呈し、東北の震災復興支援の一環として活用してもらう。

 

つづきはWANDS 2019年4月号をご覧ください。
4月号は「日本のワイン市場を読む、拡がるウイスキー市場」特集です。
ウォンズのご購読・ご購入はこちらから
紙版とあわせてデジタル版もどうぞご利用ください!

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る