カクテルを通してブランドの真髄を探る Tanqueray No. TEN

<ひと目で、透明な液体についてイマジネーションが湧き起こる一杯>
カクテル「アロマティクス」×タンカレー ナンバーテン 吉田茂樹氏(タワーズバー ベロビスト)

 昨今のクラフトジンブームを受けて、各国で様々なジンが生まれている。その土地のボタニカルを用いた地方色の強いものであったり、プロデューサーのこだわりを反映したものであったり、それぞれが特徴を備えている。ただ、当然のことながら封を開けて味わわなければその中身はわからない。セルリアンタワー東急ホテルの40階にある、まさに名前通りのタワーズバー「ベロビスト(スペイン語で美しい眺望)」のチーフバーテンダー吉田茂樹さんは、飲む前にその透明な液体の香味を想像できるカクテルを考案した。

黄緑色を呈した一杯のカクテルが乗せられたプレートの中央には、コリアンダーとジュニパーベリーの粒がシンメトリーに並ぶ。斜めにカモミールで帯が引かれ、グレープフルーツ、ライム、オレンジのピールが飾られていた。

「タンカレー ナンバーテンが日本で販売されたのは2000年で、パーフェクトジンというキャッチフレーズだったと覚えています。今では数多くのジンがありますが、ブランドの特徴は柑橘系、スパイス系、そしてフローラル系、自分の中で大きくわけると3種類の方向性を感じます。柑橘類のフレッシュ感を先行して打ち出しスーパープレミアムジンとして売り出されたのがナンバーテンです。プレミアムジンとしても先駆けでした。だから、その完璧さをひと目見てすぐわかるように表現したのがこのカクテルです」。

コリアンダーとジュニパーベリーを擦り潰し、カモミールをインフューズしたタンカレー ナンバーテン35ml、ライムジュース20ml、レモンバームのクラリフェ、ライムシロップ、オレンジビターを加えてシェイク。タンカレーの……。(中略)

「タンカレー ナンバーテン」が内包している要素を分析し、それぞれをいかに引き立てるのか研究し、ひとつのグラスにギュッと凝縮した一杯。それがカクテル「アロマティクス」だった。 (Y. Nagoshi)

中略部分はWANDS2019年5月号をご覧ください。
5月号は「カクテル」「イタリアワイン」特集です。
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