ボランジェ ラ・グランダネ その造りの秘密に迫る

ボランジェにとってミレジメの『ラ・グランダネ』こそキュヴェ・プレスティージュ。『R.D.』はあくまで『ラ・グランダネ』の長期熟成させた特別バージョン、『ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ』は自根のピノ・ノワールから造られる希少なキュヴェという認識である。2008年ヴィンテージのラ・グランダネ発表を機に、アイのメゾンは内外のジャーナリストに対し、このキュヴェの秘密を公開した。

 

007ことジャームズ・ボンドがこよなく愛するものは、アストン・マーティンと美女と、そしてボランジェ ラ・グランダネ。スクリーンではR.D.や他のシャンパーニュが登場したこともあるけれど、イヤン・フレミングの原作では一貫してボランジェのラ・グランダネが選ばれてきた。そんなボランジェのプレステージ・キュヴェには、メゾン創設の1829年以来、守り継がれている伝統がある……。

(中略)

08年が熟成に時間を要する晩熟なヴィンテージであることは、シャンパーニュ全体の共通認識。ボランジェのラ・グランダネもまた10年の熟成を必要とした。ドザージュは8グラムだ。香りは繊細な白い花、グレープフルーツのピール、それにジンジャーなど。口に含むとまず感じられるのは驚くべきフレッシュさ。

鋼の骨格と屈強な筋肉を思わせるアタック。クリーミーなフィニッシュのおかげで現時点でも十分楽しめるけれど、もう2~3年、セラーで寝かせたほうがよりラ・グランダネらしい深みや奥行きを楽しめそうだ。それくらい熟成ポテンシャルの高いヴィンテージといえる。

この新ヴィンテージに合わせてボトルとラベルも一新。ボトルは近年のスペシャル・キュヴェと同じく、1846年のミレジメに使われたボトルシェイプを模したもので、瓶口の口径と内容量の比率がマグナムボトルと同一となる。ラベルはひと回り大きくなり、「小樽醸造、手作業により動瓶、澱抜き」の表記が入った。ラ・グランダネは紛うかたなきボランジェのキュヴェ・プレスティージュだ。(Tadayuki Yanagi)

輸入元:アルカン

 

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