南オーストラリア州のクラフトビバレッジ クラフトジン・ビール生産者来日しセミナー 国際評価高く急成長

オーストラリア大使館商務部と南オーストラリア州政府日本事務所は11月14日、同州のクラフトジン・ビールのセミナー・試飲会を東京・芝浦のプルマンホテル東京田町で開いた。

ジン生産者3社、クラフトビール生産者1社が参加し、インポーターや飲食店などの酒類業界関係者に急成長を遂げる同州のクラフトビバレッジを紹介した。

南オーストラリア・スピリッツ生産者協会のジョージ・ジョージアディス代表(ネバー・ネバーディスティリングCEO)は「豪州のボトルワインの5割、プレミアムワインの8割を生産する州だが、近年はクラフトスピリッツ市場が急拡大している。2006年にジン蒸溜所がカンガルー島に設立されたのを皮切りに、この5年で蒸溜所は5カ所から20カ所に増えている。アデレード市街地のほかアデレードヒルズ、マクラーレンヴェイルなどに位置し、特産の柑橘類や野生のボタニカルを使っているのが特徴。バーやショップを併設するところも多く、観光も盛んになっている。またクラフトビールもここ20年で目覚ましい成長を遂げている」と説明した。

出展社の「Kangaroo Island Spirits」は豪州初のジン専門蒸溜所で、カンガルー島で創業。同島原産のジュニパーベリー(英名Myoporum insulare)で蒸溜された「KIS Wild Gin」や、野生のローズマリーと呼ばれるコースタルデイジー(英名Olearia axillaris)を使った「KIS O’Gin」など地元のボタニカルを多用。

「Never Never Distilling Co.」はジュニパーベリーを大胆に使用。トリプルジュニパーメソッドと呼ばれる3つの方法でジュニパーを蒸溜し、豪州特有のペッパーベリーを含む8つのボタニカルで補完。大量のジュニパーを使っているため白濁が生じる「Triple Juniper Gin」や、力強い風味が楽しめる「Southern Strength Gin」などを紹介。

「Prohibition Liquor Co」はワイン産地として有名なバロッサバレー産のぶどうをベースにしたスピリッツを使ったジン。社内にグラフィックデザインチームを持ち先進的なボトルデザインが目を引く。「Prohibition Original Gin」「同Shiraz Barrel Aged Gin」や、伝統的なクラフトジンの「同Bathtub Cut Gin」を提案。

クラフトビールの「Momentum Food And Wine Pty Ltd」は豪州の農産物を使用し、ハンドメイドのビールを提供。“JR”のロゴが目を引く「Jerry Road Pale Ale」「同XPA」「同Draught」「同IPA」を試飲に供した。

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る