キリングループ 環境ビジョン2050策定

キリングループは従来の環境ビジョンを見直し、社会と企業のレジリエンス(弾力性・復元力)強化へ向けて新たに「キリングループ環境ビジョン2050」を策定した。また併せて、2019年に発表している長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027(KV2027)」の「キリングループCSVパーパス(目的)」のうち「環境」のパーパスを改訂した。

キリングループ環境ビジョン2050
実現するための取り組みとして①生物資源②水資源③容器包装④気候変動――の4つを定め、お客様をはじめ広くステークホルダーと協働し、自然と人にポジティブな影響を創出することで、こころ豊かな社会と地球を次世代につなげる。具体的には①=「持続可能な原料農産物の育種・展開及び調達を行う」「農園に寄り添い原料生産地を持続可能にする」。②=「原料として使用する水を持続可能な状態にする」「事業拠点の流域特性に応じた水の課題を解決する」。③=「持続可能な容器包装を開発し普及させる」「容器包装の持続可能な資源循環システムを構築する」。④=「バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量をネットゼロにする」「脱炭素社会構築に向けリードしていく」――を挙げる。

聖獣麒麟のように
キリンホールディングスの溝内良輔常務執行役員が、2月10日に都内で会見して概要を説明した。2013年に発表した長期環境ビジョンで一定の成果を得ており、それ以降の世界的な動向を踏まえて今回、目標と活動をレベルアップ。「新しい環境ビジョンでは、自社拠点で生じるネガティブインパクトを抑制するだけでなく、バリューチェーンと社会にポジティブインパクトを創出し、共有価値を増大させることを目指す」という。「グループのシンボル『聖獣麒麟』は『不履生蟲、不踐生草』(地に足を下ろさず、虫を踏まず草を折らない)と言われる。このシンボル『麒麟』のように、豊かな自然環境を次世代につなげていきたい」と話した。

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