「ジャパニーズスピリッツ薩州魂」 定評ある樽熟成の技術活用で差別化 焼酎製造から発展させた取り組み

濵田酒造(鹿児島県いちき串木野市)は樽貯蔵焼酎の特徴を生かした”ジャパニーズスピリッツ”として「薩州魂」を展開。こだわりなどを商品開発研究室総合研究員の小瀬戸悠悟氏に聞いた。

 

評価の高い樫樽貯蔵焼酎から発想

「ジャパニーズスピリッツ薩州魂」は麹由来の香味特徴を持つ本格麦焼酎に、ホワイトオークを用いて独自の香味を生み出した、新しいタイプのジャパニーズスピリッツ。開発のきっかけは、2018年に創業150年を迎えるにあたり、新たな取り組みが検討される一環でスピリッツ製造の話が持ち上がったという。「もともと、当社の樽熟成焼酎は高く評価されていて、その特徴を生かすよう開発を進めました。焼酎の特徴をより強く、濃く出した商品を考え、行き着いたところが、アルコール分が焼酎よりも高く香味も強く出るスピリッツです」という。ただ当時は全て手探りの状態で、「実はスピリッツ製造免許もこの時に取得したくらいで、当時の研究室は苦労が多かった」ようだ。

それが「いろいろ学ぶ中で、焼酎は麹を使うことで奥深い甘みがあり、それはウイスキーなど世界の様々な蒸溜酒にはない日本独自の特徴であることが理解でき、ジャパニーズスピリッツの開発へ

(後略)

 

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