独自の味わいに世界が注目 日本のクラフトスピリッツ バー用途拡大で新局面、焼酎に商機も

日本産の「クラフトスピリッツ」が盛り上がりを見せている。原料と製法にこだわり小規模で製造される“手造り”のスピリッツ全般を指すが、話題の「クラフトジン」をはじめ、ウオッカやラム、アブサンなど実に多様な酒類が登場。個性を生かしていねいに作られた酒質が、情報感度の高い洋酒ファンを中心に注目を集めている。

 

なかでも最近の人気は、日本ならではの“和のボタニカル”を使った「ジャパニーズクラフトスピリッツ」。ジュニパーベリーを使わず「ジン」とも違ったものも多く、ユズやみかんなどの和柑橘や、山椒や緑茶、桜やヒノキなどよく知られるものから特別な漢方素材まで、幅広いボタニカルが使われているのが特長である。

また浸漬素材ばかりでなく、ベーススピリッツも米焼酎や麦焼酎などを再蒸溜してアルコール度数を高めたものが使われるなど、より”ジャパニーズ”としての独自性が際立つ。特徴的なのは”麹”のニュアンス。“日本の国菌”と呼ばれる麹菌「Aspergillus oryzae(アスペルギルス・オリゼー)」がもたらす独特の香りと味は醤油や味噌などにも共通し、国際的に盛り上がる”和食ブーム”も後押しする。クラフトジンやウオッカなど世界のスピリッツ市場(後略)

 

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