刻SAKE協会、熟成日本酒の独自規程による「刻SAKE」認定酒第1弾を披露

日本酒の熟成古酒のブランド化を目指す刻(とき)SAKE協会はこのほど、日本酒の熟成に関する独自の規定を制定し、認定酒「刻SAKE」第1弾を披露した。

同協会では日本酒の熟成について、年数は5年以内を「成熟期」(Maturity)、5年以上を「熟成期」(Aging stage)。温度帯では、定めた倉庫で11℃以上の貯蔵温度帯で熟成したものを「古酒」、定めた倉庫で10℃以下の貯蔵温度帯で熟成したものを「熟成酒」と独自に定義。
そのうえで「刻SAKE」認定熟成酒の規定を①予め定めた場所で10年以上熟成していて評議会審査に合格したもの。②原材料、製造工程、貯蔵環境の履歴を聡明出来ること。③国産成形米を100%使用していること④火入れ殺菌をしていること。⑤ブレンドする場合、最低熟成年数が10年以上のもので構成されていること――などと定めた。
 「刻SAKE」認定酒第一弾は「水芭蕉 Aged17Years」(永井酒造)、「熟露枯 純米大吟醸30年」(島崎酒造)、「月の桂 琥珀光」(増田德兵衞商店)、「無二2012」(黒龍酒造)、「南部美人オールコージ1998 the 1st lot」(南部美人)、「出羽桜 露堂々」(出羽桜酒造)、「AFS Ensemble2004&2008」(木戸泉酒造)の7品。
認定酒には、固有IDをブロックチェーン技術で保護・認証するNFCタグを組み込んだ「SHIMENAWA for SAKE」認定シールを貼付し、今春以降に販売する予定。
増田德兵衞代表理事(増田德兵衞商店会長)は「かつては日本酒にも、熟成酒や古酒を重宝する伝統が長く存在していた。今回、日本酒の熟成の定義を定めることで、熟成による価値を高めていく。日本酒でもワインやウイスキーのように、ヴィンテージごとの味わいを語れるようにしていきたい」と話している。

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