写真:表彰状を手にもつ「カリフォルニアワイン・スプリングプロモーション2024」受賞者たち。
2024年9月9日、「カリフォルニアワイン・スプリングプロモーション2024」の授賞式が行われた。今年で30回目を迎える同プロモーション。4月1日から5月31日まで開催され、飲食店や小売店がカリフォルニアワインの魅力を消費者に伝える販促活動を展開。期間中の取り組みが評価され、優れた成果を上げた店舗が表彰された。
今年のテーマ産地はパソ・ロブレス。カリフォルニア州の中部、サン・ルイ・オビスピ郡に位置するAVAで、11のネステッドAVAを擁し、60以上のブドウ品種が栽培されている。関連:WANDS 2024年7・8月号特集「カリフォルニアのパソ・ロブレス」
受賞店一覧
最優秀賞
料飲店部門
- ピータールーガーステーキハウス東京(東京都)
- wine bar Quintet(東京都)
- JIM.ROOM(東京都)
小売店部門
- リカーマウンテンRAKZAN三条御前(京都府)
- SOL by K(千葉県)
- 次点/ヴィノスやまざき ecute品川店(東京都)
オンラインショップ部門
- オンライン ワッシーズ
- 次点/銘醸ワイン専門 CAVE de L NAOTAKA
ベストニューカマー賞
- Apricus(兵庫県)
ベストCAワインリスト賞
- 手打ちそば 大庵(東京都)
パソ・ロブレス賞
仕入本数部門
- ピータールーガーステーキハウス東京(東京都)
販促内容部門
- オンライン ワッシーズ
受賞各店は、プロモーション期間中の取り組みと成果についてコメントした。最優秀賞とパソ・ロブレス賞のW受賞を果たした「オンライン ワッシーズ」の代表取締役社長 鷲谷良亮氏は「コロナ渦の影響による客層の変化に対応し、販売戦略を従来のブランド重視から、和食とのペアリングや飲み方提案へと転換したことが結果につながった」と言う。
カリフォルニアワイン協会の日本事務所共同代表の手島孝大氏は、プロモーション30周年を迎えるにあたり、来年度からの新たな取り組みについて言及し、「全国を6つのブロックに分け、各ブロックでキャンペーンを展開していく。第一弾として10月、中部地方の金沢からスタートする」と述べ、より地域に密着した活動を示唆した。
授賞式の後、フード&ワインスペシャリストの小枝絵麻氏によるカリフォルニアワインとフードペアリングのセミナーが開かれた。また、来年のテーマ産地として、冷涼な気候で知られるサンタ・バーバラが選出されたことも発表された。
カリフォルニアワインの多様性、ペアリングの魅力が再認識された今回のプロモーション。来年の展開にも期待が高まる。
写真:フードペアリングのワインは左から『クライン セブン・ランチランズ シャルドネ 2022』『バターカップ ロゼ 2020』『ウォーターストーン メルロ 2018』。フードはグリルした銀鱈をベースに3種のソースが用意され、それぞれ白、ロゼ、赤と合わせた。たとえば、塩麹を入れた塩レモンのソースは樽発酵のシャルドネと相性が良い。ロゼは梅干しを使った赤フルーツのソースにより、ロゼがもつ甘い果実味が増幅される。
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