サントリーホールディングス、新浪会長が辞任 鳥井信宏社長「信頼回復に努めたい」

サントリーホールディングスは2日、新浪剛史代表取締役会長が9月1日付で辞任したと発表した。
適法との認識で購入したサプリメントに関して警察による捜査が行われたという報告が新浪氏からあり、9月1日に提出された辞任届を受理した。
鳥井信宏社長は2日に緊急記者会見を都内で開き、「世界中のお客様にご心配をおかけし、申し訳ない。全社一丸となって、一日でも早く信頼回復に努めたい」と陳謝した。
新浪氏からは、8月21日深夜に一報があり、22日12時半ごろにあらためて警察の捜査について連絡があった。同社では直ちにリスク検討会議を開催し、鳥井社長他経営幹部へ報告。同日深夜に外部弁護士による新浪氏へのヒアリングを実施した。23日以降、緊急対策本部を設置して関係部署による連携を行い、26日に取締役会を開催。リモートで新浪氏から説明があり、28日に新浪氏を除く全取締役・全監査役による議論を行った。
サプリメントの適法性についての判断は捜査中であり、当局の判断に委ねるとしつつも、鳥井社長は「サントリーグループのトップマネジメントとして、法令に抵触しないことは当然であり、サプリメントの購入にあたっては、しかるべき注意を払うことが不可欠の資質と考える。したがって、捜査の結果を待つまでもなく、サプリメントに関する認識をかいた新浪氏の行為は当社代表取締役会長という要職に堪えないと判断し、同氏と協議したところ一身上の理由により役職を辞任したいとの申し出があり、9月1日付で受理した」と述べた。
28日の役員会合では、「捜査結果を待って判断した方が良いのではないか」という一方で「捜査が入ったということで解任すべき」などの意見も出たが、鳥井社長は「この10年、グループの成長に貢献していただいたのも事実で、全員一致で『辞職をお願いしよう』ということになった」と説明した。
山田賢治副社長によると新浪氏は「会長の仕事を続けられなくなったことは残念に思っている」とコメントしているという。

新浪氏は今年3月の株主総会を経て代表取締役会長に就き、鳥井信宏氏が社長に昇格したばかり。鳥井社長は「二人三脚できなかったのは本当に残念です」と悔しさをにじませていた。

 

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