カルメネールとビオの「アンティヤル」チリワインの第一人者 アルバロ・エスピノサ

畑の中のアルバロ

畑の中のアルバロ

アルバロとマリーナの家はブドウ畑のそばにある。醸造所ができてから住居も引っ越した。ひとつの区画の中に住居、醸造所、ブドウ畑、オリーヴ畑などが一緒になっている。畑の中にバイオコリドー(様々な樹木や草花を植え小川を通した動植物の通路)を設け、山と畑を繋いでいる。バイオダイナミック農法のホリスティック(自然の治癒力を重視した治療)という考え方がここではよく分かる。畑にはさまざまな昆虫がやってくる。かつて彼らの住んでいた家はアドベという土壁を使っていた。「うちは畑より家の中にたくさん虫がいるじゃないか、って子どもがいうのよ」と、マリーナが笑いながら話したことがあった。その子もいまは醸造所でアルバロの仕事を手伝っている。

 

2011年に道路を挟んで反対側にあるエステロ・パイネ川の河川敷の土地を買った。背の高いサボテンがいくつも生えている。ごろごろした丸い石とサボテンを避けるようにしてカルメネールを植えた。井戸を掘りパイプを渡して点滴灌漑を施した。もちろん耕作法はバイオダイナミックである。

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