「バカルディ レガシー カクテル コンペティション 2019」日本大会優勝者 岡沼 弘泰氏インタビュー

世界中のトップバーテンダーが集い、モヒート、キューバリブレに続く、次世代の定番となるレガシーカクテルを見つけ出すことを目的として開催される「バカルディ レガシー カクテル コンペティション2019」。日本代表として出場した岡沼 弘泰氏は、5月14日、オランダ・アムステルダムにて開催された世界大会においてトップ8に選出された。11回目を迎えた世界大会は43か国・地域の代表により行われたが、その様子や、氏のカクテル「EVOLVER」の創作秘話を、氏の本拠地である青森・八戸「SHADOW BAR」で訊いた。

―トップバーテンダーが集う大会ということで、かなりピリピリした雰囲気だったのでは?

岡沼 それが和気藹々と言いますか、みんなジェントルマン。敵ではなくここに来た仲間という感じでした。大会は1週間行われたのですが、最初の2、3日は、セミナーとワークショップ、そしてウェルカムパーティ。その後は緊張する間もなく毎日パーティ、パーティ(笑)。参加選手同士「そのスリーピースのシェイカーいいね」とか「日本のバーを巡りたいからその時はよろしく。逆に僕の国に来たら案内するよ!」とか。優勝したタイ代表(ロナポーン・カニヴィチャポーン氏)もナイスガイ。うちでは彼の優勝カクテル「ピンクミーアップ」もおつくりできますよ。みんなそうやって自分のレシピが世界に広がることも楽しんでいました。

―素晴らしい1週間ですね。その中で岡沼さんは「今こそ、今日の自分を越える」という意味を込めた「EVOLVER」で挑戦し、見事にベスト8。改めてレシピをまとめると、レシピはバカルディ スペリオール 40ml、15mlずつのマルティーニ ビター、ベルベットファレナム、フレッシュレモンジュースにアブサン3ml、最後にオレンジピール。鮮やかに輝く紅色、爽やかな甘みと控えめな苦みが心地よく、その中にバカルディの力強さもしっかりある、という印象でした。バカルディ スペリオールを選ばれた理由を教えてください。

岡沼 世界中、どのバーにもあること。そして爽やかであること。エイトですとこのカクテルにとっては重厚感が出すぎてしまいます。もともと、私の好きな「コープス・リバイバーNo.2」が頭にありました。ジンベースのカクテルで、重厚感はあるのですが爽やか。それを狙うためにスペリオールを選択しました。

 

つづきはWANDS 2019年7&8月合併号をご覧ください。
7&8月合併号は「米国西海岸のワイン」「ボルドー・プリムール」「夏のスピリッツ」特集です。
ウォンズのご購入・ご購読はこちらから
紙版とあわせてデジタル版もどうぞご利用ください!

WANDSメルマガ登録

関連記事

ページ上部へ戻る