アサヒビール「飲酒量レコーディング」サービス提供で適正飲酒を推進

アサヒビールは、適正飲酒を推進する新たなサービス「飲酒量レコーディング」の提供を10月6日から開始した。
 日々の飲酒量を記録して可視化し、その情報に合わせてお酒の飲み方や商品を提案することで、多量飲酒を抑制する一助とし、健康に配慮しながらお酒を楽しめる仕組みづくりを推進する。
開始から1年間で10万人の利用者を目指す。

「飲酒量レコーディング」はLINEのログイン機能を活用してWEB上で提供するもので、アサヒビールの公式アカウントに友だち登録をしている20歳以上の人なら利用することができる。
まずは初回登録時に、アルコール症スクリーニングテスト「AUDIT」を受け、自分の飲酒習慣を把握する。
「AUDIT」は世界6カ国(ノルウェー、オーストラリア、ケニア、ブルガリア、メキシコ、アメリカ)の調査研究に基づいて作成されたアルコール症スクリーニングテスト。そのなかでも「Core AUDIT」と呼ばれる10項目の質問の回答をもとに、アルコール依存症や将来の危険性を判定する。
その後4週間は、飲酒した量や休肝日を記録し、現状の飲酒量を純アルコール量(g)やグラフで可視化する。飲んだお酒の種類や容量別に選択できるので、摂取した純アルコール量を把握しやすくしている。
4週間経つと、「お酒を楽しむコース」「お酒を控えるコース」を新たに選択できるようになる。コースごとに、登録したお酒の種類や飲酒量に合わせてLINEのトーク画面上にお酒の飲み方や商品情報が配信され、一人ひとりの好みや飲酒状況に合った提案を行う。

アサヒグループは、サステナビリティ基本方針に則り「環境」「人」「コミュニティ」「健康」「責任ある飲酒」の5つの重要課題への取り組みを進めている。「飲酒量レコーディング」は、アサヒビールが2021年から取り組んでいる「責任ある飲酒」をテーマにした社内ワークショップから誕生したもの。全国から公募で集まった職種や年代の異なる社員たちが意見やアイデアを積極的に出し合い、経営陣への提案を通して新たな価値の創出に取り組んだ。実際のサービスとして企画が実現したのは、この取り組みが初めて。
同社はこれまでもアルコール関連問題の解決に向け、「スマートドリンキング」を提唱し、微アルコール飲料の発売や純アルコール量(g)の開示やパッケージ表記などを順次進めてきた。2022年には、筑波大学と不適切な飲酒撲滅に向けた共同研究を開始するなど、産学連携による新たな「責任ある飲酒」の取り組みを始めている。同社では「今回の『飲酒量レコーディング』を通じて、慣習的な飲みすぎの抑制をサポートし、健康に配慮しながらお酒を楽しめる仕組みの構築を目指すことで、酒類文化の健全な発展に貢献する」としている。

サービス概要は、https://www.ab-drinkingrecord.jp/ ※スマートフォンからの利用を推奨。

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