ワインの楽しみを演出する明治屋『おいしい缶詰』こだわりの6品を追加発売

一缶300 円以上もするグルメ缶詰の総市場は2014 年の推定金額が43 億円と、一年で一気に2 倍の規模に拡大したといわれる。素材と調味液、そして製法と3つのこだわりをコンセプトに2014 年2 月に初めて上市された明治屋の「おいしい缶詰」シリーズも発売初年度は5 万函の目標に対して5 割増の7万5000 函を販売。今年も3 月~6 月の4か月間で前年同期比3 割増となる3 万4000函を売り上げている。

こうした販売好調の要因として、明治屋は次の3 つのポイントを挙げている。①夫婦で楽しむ、家呑みスタイルが定着し、家でちょっと良いものをというプチ贅沢需要にマッチ、②魚介、肉類など素材が豊富で、顧客が30 品目の中から選べる楽しさを提供していること、③素材と製法にこだわり、シニア世代の舌をうならせるほど一缶丸ごとおいしく食べられる味の違い。

 

明治屋ではさらに8 月24 日、新商品6品を投入し、ラインナップを36 品目まで拡充。今年(2016 年2 月まで)は10 万函の販売をめざす。とくに、今や家呑みシーンの主役となっているワインの最需要期であるボージョレ・ヌーヴォーや年末にむけて、ワインとのクロスマーチャンダイジングを強化する。具体的には、おいしい缶詰とワインのマッチング講座の開催、酒類売り場でのクロス販売など店頭販促の強化、そして全国9都市11 カ所での『おいしい缶詰 落語会』全国ツアー開催などが計画されている。

新商品の発売を前に行われた会見では、シニアワインアドバイザーの白須知子さんをチューターに、“ 和食系グルメ缶詰” と“ ワイン” のマリアージュ試飲試食会が開催された。

「おいしい缶詰」と明治屋直輸入ワインとのマリアージュ」を解説する白須知子さん

「おいしい缶詰」と明治屋直輸入ワインとのマリアージュ」を解説する白須知子さん

この日に供された4種のワインと4 種の缶詰との相性度合いは参加者それぞれの好みで評価が分かれるところだろうが、記者が好ましいと思った組み合わせは、バビッチ ソーヴィニヨン・ブランには「広島県産炙り牡蠣」、コンティ・セリストーリ キャンティ・クラシコには「牛肉の和風甘辛煮」、ジュヴェカンプス レゼルヴァ・ブリュットは「瀬戸内産いかなごのごま油漬」。俗にシャブリには生牡蠣といわれるが、この日供された「広島県産炙り牡蠣」は調理缶詰としてはとても美味しくできているのだが、ややロースト香が強く、パスカル・ブシャール シャブリのミネラル感を被い隠してしまうという印象。そして、同じくリニューアル発売された『日本のめぐみ』ジャムシリーズのひとつ、「福岡育ちあまおういちご」の芳醇な味わいは、ウエンテ リヴァバンク・リースリングの酸味と甘みをうまく引き出してくれる。

 

米井元一社長

米井元一社長

この日、冒頭に挨拶を行った米井元一社長は、「明治18 年創業の明治屋は今年で130周年を迎えた。企業理念の“ いつも いちばん いいものを” は不変であり、『おいしい缶詰』シリーズもこの理念に基づいて開発したと自負している。昨年来これまでに11 万函、金額にして9億円を売り上げた。今年も30%増で推移しているが、マーケットシェアはまだ15%に届いていない。新たに6 品目を加えたことで計36 品目となったが、今後も新商品を開発し投入する」「『おいしい缶詰』のコアユーザーは50 代のシニアで、味にこだわりを持っている層。酒のつまみや総菜の一品として消費されている。この商品のもう一つの特徴は明治屋のワインファンの購入比率が高いことだ。たぶんラフィットだったと思われるが、明治屋は明治21 年、輸入したフランスワインを当時の宮内省に納入したという歴史を持ち、今日へと繋がっている。現在も99%の株式を所有するJ.J. モルチェなどフランスワインが中心だが、各国ワインを幅広く取り扱っている」。

(M.Yoshino)

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