特集 ビール新時代へ スモールバッチで“究極の味覚”に挑む

—SVB代官山は今後、10年間という長い真剣勝負の場となるわけですが、最後にその意気込みを。
正直、10年間続けるには相当の覚悟がないとできません。常に新しい話題をつくらないとお客さんはすぐ飽きてしまうからです。ただし、そこはしっかりやれると思っています。現在、定番ビールとして6種類を提供していますが、もちろん全く新しいビールを10年間ずっと出し続けるということではなく、ビールのバリエーションには無限の組み合わせがあるので、いろいろな提案が可能だと考えています。

例えば、かつて横浜工場ではウイスキー酵母でつくったビールを木樽でバレルエイジングして、レセプションで振舞ったことがありました。目新しい所では、そういったバーボンやワインのカスクコンディションみたいなこともできます。さらに、樽での熟成の変化も楽しめます。

それからホップの品種をひとつとってみても毎年新しい品種が世の中に出て来ています。キリン1社だけでなく、いろいろな造り手、クラフトブルワーがこのプラントを使って独自のビールをつくってもらうこともできます。SVBはオープンブルワリーというコンセプトなので、本当に最高の大人の遊び場だと思っています。やりたいことは無限にあるので、国内外の造り手、クラフトブルワーとのコラボレーションを強化し、新たなビアカルチャーを創造する場にしていきたいと思います。
(A. Horiguchi)

※SVB代官山は250リットルの小規模タンクで年間 製造能力は60キロリットル。一方、SVB横浜は5キロリットルの小規模タンク28本で醸造。年間800キロリットルの製造能力を持ち、今後最大1200キロリットルまで増強する計画。主力商品は横浜での醸造となる。

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